「世界の潮流は対立へ」その答えをドラッカーは知っていた ⑤       vol.447

 

◇ 100人の組織であっても、

    2~3人の組織であっても、

 

   これらの条件を満たす

「マネジメント」が求められる。

 

2人、3人の小チームのマネジメントこそが

大切だと言えるかもしれない。

 

なぜなら、少数のチームのマネジメントが

うまくいかず、

チームがチームとして機能しなくなると、

 

マネジメントする単位がどんどん大規模化され、

徐々に個々人の「自由意思」「創造性」「強み」が

活かされにくい職場環境になっていく。

 

マネジメントは、誰もが身につけるべき教養なのだ。

 

個々のチームで、人がいきいきと働き、

成果をあげられるマネジメントが実践されれば、

 

特定の役職者が多数の人員を一元的に

「管理」する事態を避けられる。

 

一人が大勢を一斉に管理するのは、

すでに時代遅れであるだけでなく、

 

権力が間違った使われ方をすると、

それこそ職場における「全体主義」

リスクが上がる。

 

だからこそ、いわば組織の末端の、

小さいチームの「マネジメント」こそ重要になる。

 

「経営」「マネジメント」の健全な土壌が

     育っていない社会で,

 

いくら「革命」を起こしたり、

革命的な大なたを振るったりしたとしても、

幸福な社会は訪れない。

 

そこには健全な暮らしを具現化するための

「マネジメント」がないからだ。

 

ドラッカーは「起業家社会」を予見した

著書「イノベーションと起業家精神」で

このように語っている。

 

『革命』は何かを達成した証しでも、

  新しい時代の夜明けでもない。

 

   革命はシステムの老朽と腐敗、

   アイディアと組織の双方の破綻、

  そして自己刷新の失敗から起きた結果にすぎない。

    ドラッカー『イノベーションと起業家精神』

 

◇ 大企業の経営者でも、

 

   中小企業やベンチャーの経営者でも、

 

   職場を取り仕切るマネジャーでも、

 

   小さな八百屋さんやお花屋さんを

   経営する誰もが、

 

世の中を支える大切な

「マネジメント」を担っている。

 

「経営」「マネジメント」は

経済的な価値を生むだけでなく、

 

人がいきいきと働ける場所、

 

成長のステージ、他者との交流、

 

お客様の喜ぶ笑顔に触れられる時間、

 

といった重要な社会基盤を

提供している仕事になる。

 

ドラッカーは、こう言った。

 

「マネジメントは、

   一般教養(リベラルアーツ)である」

 

リベラルアーツとは、文字通り、

「人を自由にする学び」だ。

 

多くの人が「マネジメント」に関心を持ち、

それを学ぶことで、多くの職場が

笑顔と活気に溢れている。

 

その結果、民主主義が守られ、

自由で、健全に機能する社会が

実現されていくはずだ。

 

ぜひ、皆さん自身が、

「マネジメント」について学び、

職場で「マネジメント」を実践してほしい。

 

その小さな小さなチームでの活動が、

 

またはプロジェクトで一緒に働く

人との関わり方が、

 

実は大きな「社会」を創り、

そしてさらには世界の潮流を変える

大切な仕事につながる。

 

そのことを一人一人が意識できれば、

間違いなく世界は変わるのである。

                                     

 

今日一日の人生を大切に!

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