◇「ご迷惑とご心配をお掛けし、
深くおわびします」
東京モーターショー会場での
日産自動車のプレゼンは
異例の謝罪から始まった。
同社では、9月末に新車製造の
最終工程である「完成検査」を
無資格者が行なっていた。
平成27年のモーターショーでは、
当時社長だったカルロス・ゴーン氏が
プレゼンをしていた。
◇ そのカルロス・ゴーン氏が
ルノーから日産に移り、
COOに就任したのは 1999年、
当時日産は経営危機に陥っていた。
日産はそれまで何度も経営再建を
目指したが、果たせなかった。
そこでゴーン氏は3つの
明確な目標を掲げた。
① 2000年度に連結当期利益の黒字化を達成
② 2002年度に、連結売上高営業利益率で
4.5%以上を達成する
③ 2002年度までに、自動車事業の
有利子負債を7000億円以下に削減する
これらをひとつでも達成できなかったら
「私と経営陣は総退陣する」
結果はご存知のとおり、
一年前倒しで達成することができた。
経営危機の原因は、
「全社的な視線が欠けていた」
と彼は言っている。
「各事業部が縦割りになり、情報が分断され、
そこで多くの問題が発生していた」と。
この時点で、膿みは出し切ったはずだったが・・・
◇ 日産の国内の下請け企業は、
1万4651社 で、従業員は 約79万人。
出荷停止がながびけば、
多方面に影響が及びそうだ。
再建に向けて、
ゴーン氏の再登壇もありうる。
<今日の名言>
私は猫に対して感ずるような純粋なあたたかい
愛情を人間に対していだく事のできないのを
残念に思う。
そういう事が可能になるためには、私は人間より
一段高い存在になる必要があるかもしれない。
寺田寅彦随想集
*動物を家族同様かわいがる人が
最近増えたように感じます。
そしてその分人間対人間の
関係が希薄になっているようです。
現代版「生類憐れみの令」が出るかもしれません。
今日一日の人生を大切に!
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