◇ 中国の歴史的記憶の中で、
もうひとつ重大な日付が、
1937年12月13日
南京が陥落した日である。
それから六週間
日本の兵士たちは、
南京の中国人市民を暴行し、
殺害し、市街を略奪した。
また最低でも
二万人もの女性が
強姦されたと、
日本の新聞の
少なくとも二紙が報じた。
◇ 南京大虐殺による
死者数の推定には、
大きなバラツキがある。
中国側は虐殺により
30万人が死亡したと主張し、
極東国際軍事裁判は
26万人とした。
日本の研究者たちは、
一般的に10万から
20万人ぐらいの間とするが、
中には大規模な虐殺というのは、
南京陥落後に中国政府が
政治的思惑から捏造したものだとし、
戦闘は暴虐的な
ものではなかったと、
主張している者もいる。
◇ しかし事実はともかく、
とんでもない数字であり、
多くの中国人にとって
南京大虐殺は、
ほかと比べようのない、
忘れることができない
悲惨な出来事であることは
確かである。
◇ 前述したように、
歴史的な事実よりも、
どのようにこの歴史を
認識しているか
がより重要なのである。
「南京大虐殺」の記憶は、
今なお中国人と日本人双方の
心の中にわだかまりを残している。
と言っても、
日本人にとっては
そのような事実を
正確に知らされていないし、
認識もしていない。
しかし中国人にとっては、
現代の中国の
国民的アイデンテイティを
打ち立てる上で、
欠くことのできない
礎石のひとつとなっているのである。
つづく
<今日の名言>
人に魚を与えれば一日で食べてしまうが、
人に釣りを教えれば、一生食べていける
老子
*やり方よりもあり方の方がきわめて重要です。
営業もあり方の方に力を入れていくべきでしょう。
今日一日の人生を大切に!
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