消えゆく戦争の歴史    vol.846

戦時下の暮らしを

  つぶさに知る世代は、

  若い人でも75歳の坂を越えている。

 

戦後生まれのトンビは、

戦争体験者である祖父母や母から

当時の話をじかに聴いた世代である。

 

トンビの後ろには、

又聞きで、あるいは書籍だけで

学んだ世代が控えている。

 

比較文化化学者の吹浦忠正氏が、

  ある大学で出張講義をしたときのこと、

 

「君、真珠湾てどこにある?」

 

 と訊ねたところ、

 

うーんと唸ったこの女子大生は

「三重県です」 と答えた。

 

今度はこっちが唸った。

 

また B29」 と聞いて、

 

「え、そんなに柔らかい鉛筆、

                    あるんですか?」

 

と驚く若い人もいると聞く。

 

降り積もる歳月のなかで、

  語り継ぐとは言うべくして

  難しい作業である。

 

我々もたぶんそうだったのだから、

彼らを責めるわけにもいかない。

 

これが世の中!

 

これが世の常!

 

あと、30年もすれば、

戦争という言葉自体も風化してしまい、

 

また戦争をはじめることになりはしないか。

 

それはいままでの歴史が物語っている。

 

<今日の名言>

本社から命令して現場を従わせる、

という考えではダメなんです。 

   松田 昌士(東日本旅客鉄道顧問)

 

*本社からの指示を待つのではなく、
 現場で考え、現場で判断することが
 大切です。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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