◇ 戦時下の暮らしを
つぶさに知る世代は、
若い人でも75歳の坂を越えている。
戦後生まれのトンビは、
戦争体験者である祖父母や母から
当時の話をじかに聴いた世代である。
トンビの後ろには、
又聞きで、あるいは書籍だけで
学んだ世代が控えている。
◇ 比較文化化学者の吹浦忠正氏が、
ある大学で出張講義をしたときのこと、
「君、真珠湾てどこにある?」
と訊ねたところ、
うーんと唸ったこの女子大生は
「三重県です」 と答えた。
今度はこっちが唸った。
また 「B29」 と聞いて、
「え、そんなに柔らかい鉛筆、
あるんですか?」
と驚く若い人もいると聞く。
◇ 降り積もる歳月のなかで、
語り継ぐとは言うべくして
難しい作業である。
我々もたぶんそうだったのだから、
彼らを責めるわけにもいかない。
これが世の中!
これが世の常!
あと、30年もすれば、
戦争という言葉自体も風化してしまい、
また戦争をはじめることになりはしないか。
それはいままでの歴史が物語っている。
<今日の名言>
本社から命令して現場を従わせる、
という考えではダメなんです。
松田 昌士(東日本旅客鉄道顧問)
*本社からの指示を待つのではなく、
現場で考え、現場で判断することが
大切です。
今日一日の人生を大切に!
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