トランプ亡き後の「中国包囲網」の構築こそが対中戦略の柱 ①    vol.815

トランプ大統領は、

  対中強硬策で米国民の期待を

    つなごうとしたが、

 

中国が米国からの農産物輸入を

止めたことで、

突如、対中強硬策を中止した。

 

アメリカの中国非難は、

  いろいろ想定をした結果から

  非難をしたわけではなく、

 

検討もなしで、感情的に、

とりあえず言ってみるという

浅はかな内容に見える。

 

これでは、中国の官僚たちの

手玉に取られてもやむおえない。

 

もはや「感覚外交」が限界に来ている。

 

ポンペイオ国務長官は

 香港への国家安全法適用にかかわった

 中国共産党当局者に対して、

   ビザの発給停止の制裁を行うとしたが、

 

これに対して中国政府は、

米農産物輸入を止めると言い、

 

選挙戦を考えると

これもうやむやになる確率が高い。

 

言うだけで実行しない政権になっている。

 

覇権国になってからの米国の指導者で、

  このような人はいなかったように感じる。

 

トランプ大統領は、

その場の雰囲気で発言しているため、

発言の実現性は低いことになる。

 

対外政策でも、このようなことが多く、

トランプ大統領の発言を真に受けない方が良い。

 

米国民の期待をつなぐ次の策として、

  技術者の入国制限策に舵を切った。

 

しかし、大手IT企業のエンジニアの多くが

インド人や中国人であり、

 

インド・中国から技術者を止めると、

米国の優位にあるIT企業の技術力は

失われることになる。

 

したがって、これも「やらない」と

予想していたところ、

14日に早々と撤回した。

 

対中強硬政策もダメ、

 技術者入国制限も限定的であり、

 

次に、EUからの輸入品に対する

関税を上げると言い、

 

日本に対しても

貿易協議第2弾を行うとした。

 

ドイツから9000人の米軍を

撤退するとも言い、

 

同盟国に対して手あたり次第に

強硬政策を打ち出している。

 

しかし、交渉を開始するだけであり、

大統領選のある11月までに

結論が出るとは思えない。

 

さらにに、新型コロナ感染対策で

  トランプ大統領は経済を

  制限することを嫌い、

 

それに同調した共和党知事の州の

感染者数が大幅に増加して、

トランプ大統領の支持率が低下してきた。

 

このように、コロナ対応の失敗で

トランプ大統領の勢いが

まったくなくなってきた。

 

フロリダ州では、バイデン候補が

  トランプ大統領を抑えて支持率を逆転、

  テキサス州でも支持率が拮抗している。

 

共和党が強い南部州でも

バイデン候補が勝つと、

 

トランプ大統領の勝つ州は

非常に少ないということになる。

 

もちろん、ラストベルトの6つの激戦州も、

今の所はバイデン候補が優勢になっている。

 

このままいくと、トランプ大統領の

歴史的な敗北になるのはほぼ間違いない。

                                              つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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