「親日米」に舵を切らない限り韓国の未来は暗い ③  vol.865

文政権は、「86世代」という

 学生運動家上がりの猛者が、

 大統領符秘書官の6割を占めている。

 

1960年代生まれで80年代の

高度経済成長の学生時代に、

 

「反資本主義」

「反軍事政権」

「反日米」   を連呼して、

 

火焔瓶を投げつけてきた人たちだ。

 

だから、国際感覚が

1980年代」のままで止まっているのだ。

 

新たな米中冷戦開始という

歴史的事件を十分に咀嚼できずに、

 

生半可な80年代の知識の延長で

「親中朝・反日米」の立場を

踏襲してきた。

 

それが、韓国外交の障害となって

立ちはだかってきたのだろう。

 

中国からの「脅迫」と

 米国の「圧力」に直面して、

 

自らの外交知識の不足に

直面していると見られる。

 

こうなると、「反日米」路線を

修正しなければならない。

 

行き詰まった対日外交をどう立て直すか。

 

「親日排除」という国内政治路線を

「反日」に結びつけるデメリットの

大きさを知ったに違いない。

 

近隣国・日本との関係見直しを

迫られているのだろう。

 

それが、外交路線変更の

ワンステップとなるのかも知れない。

 

先に、「証拠」をお見せすると

 前置きしたが、

 

それは、韓国の文正仁(ムン・ジョンイン)

大統領統一外交安保担当特別補佐官が、

 

私人(延世大学名誉特任教授)肩書きで

『ハンギョレ新聞』に寄稿した

注目すべき論文である。

 

それは、中国政治を

覇道 と批判したからだ。

 

これまでの文特別補佐官は、

 「親中朝・反日米」で一貫していた。

 

それが、大きくカーブを

右に切ったのである。

 

次のように指摘している。

 

中国は米国を凌駕する

道徳的リーダーシップで、

世界の人々の心をつかむことは

できるのだろうか。

 

THAAD(高高度防衛ミサイル)問題で

 韓国に示した態度、

 

 南シナ海での行動、

 

コロナ禍以降、

人口に膾炙(かいしゃ)する

「戦狼(せんろう)外交」など、

 

振り返ってみると、

中国の外交は王道ではなく、

覇道と強権に近いものに見える。

 

 覇道 とは、

 武力を用いる政治である。

 

 孫文は、辛亥革命(1911年)を

 行ったが、

 

彼の思想体系は『三民主義』に

示されている。

 

中国は、王道を求め

覇道を拒否する宣言した。

 

現在の中国は、孫文思想と

真逆の覇道政治である。

 

辛亥革命は、後の共産党革命に

乗っ取られて現在の中国になった。

 

文正仁氏は一時の戯れでなく、

本心でこの寄稿を書いたとしたら、

 

韓国外交のハンドルは、

「左」から「右」動いて

軌道修正が行われるだろう。

 

大統領府の「86世代」には、

眠れないほどの衝撃を与えたはずである。

 

あれだけ崇め奉ってきた中国が、

王道政治でなく覇道政治とすれば、

 

彼らのこれまでの「信念」は

コペルニクス的転回を要求される。

          つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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