症状が消えた後もコロナウイルスは残る ③  vol.753

そうしたとき、327日に

 米主要紙のひとつである

  「USA Today

 興味深い記事が掲載された。

 

それは

 

8つの株が世界を循環している、

 科学者に与えたヒントがこれだ」

 

という題名の記事だ。

 

これは、これまで

さまざまな研究者が行っていた

新型コロナウイルス(Covid-19)の

遺伝子解析をすべて総合した結果、

 

新型コロナウイルスの

進化と変異のタイプが判明したという。

 

DNAの二重螺旋やRNA

特定の塩基を組み合わせた

塩基対でできているが、

 

新型コロナウイルスの塩基対は

数が少なく3万しかない。

 

人間では30億近くある。

 

塩基対が少ないため、

塩基対で起こる変化は容易に追跡でき、

 

新型コロナウイルスの株の

系統樹が作成できるという。

 

これで、どの株が親であり、

どれが子や孫であるのかが一目で分かる。

 

6つの大陸にわたる36の国の

感染者から採取した新型コロナウイルスの

塩基対の分析に基づいて

株の系統樹が作成された。

 

すると、新型コロナウイルスには

異なった8つの変異型があることが分かった。

 

研究者は協力して

NextStrain

というサイトを立ち上げた。

 

ここは新型コロナウイルスにみならず、

SARS」など最近蔓延した代表的な

ウイルスの変異型も表示している。

 

メニューで「Covid-19」を選ぶと、

いま発見されている株の

系統樹を見ることができる。

 

下がそのアドレスだ。

ぜひ見てほしい。

 

Play」のボタンを押すと、

ウイルスの拡大と進化の状況が

アニメーションで見ることができる。

https://nextstrain.org/ncov?animate=2019-12-05,2020-03-29,0,0,30000

 

今回明らかになった

 8種類の変異は、

 氷山の一角かもしれないが、

 

それでも今回の包括的な調査で

次の事が明らかになった。

 

1)新型コロナウイルスは比較的に進化が遅い

2)変種の間の毒性はほとんど変わらない

3)新型コロナウイルスは 
   研究所で作られたものではない

4)東アジアのウイルスと北米、ヨーロッパ
   それとは異なったタイプである

 

これが、いままで

  さまざまな見方が出ていた

  新型コロナウイルスの変異型に関する

  もっとも包括的な研究である。

 

もちろんこれがすべてではなく、

毒性の強い新しい変異型が

発見される可能性もある。

 

またこのウイルスが人工的に

作成されたことを示す別な証拠が

出てくるかもしれない。

 

少なくともその可能性は否定できない。

 

しかしながら、現時点では、

このNextStrain

最新の結果だ。

 

このサイトで、

新型コロナウイルスに関する

さまざまな最新情報を

参考にしていただきたい。

         完

 

 

今日一日の人生を大切に、

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