国産ウイスキーが消える前に vol.282

 

◇ サントリーが国産ウイスキーの一部を

      販売休止する。

 

対象は人気の高い

 

「白州12年」「響17年」

 

国内ウイスキー市場は10年前の2倍に拡大した。

 

そのため原酒が足りなくなって、

販売を続けられなくなったらしい。

 

トンビもウイスキーが好きで、

国産品をよく飲むが、

 

最近は近所の酒屋ではまったく手に入らない。

 

地方に行ったら、必ず酒屋に入り、

陳列棚を見てまわるが、ここでも手に入らない。

 

こういうことになるのであれば、

買い占めておけばよかったと

後悔しきりである。

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              <白州蒸留所>

 

◇ サントリーが2011年に売り出した

      ウイスキー 「山崎50年」

    18年1月、香港のオークションにかけられた。

 

    驚くべきはその落札額。

 

当初は1本100万円で発売されたその品が、

約3250万円 もの高額で落札された。

 

30倍以上、仮想通貨並みの高騰である。

 

 

その半年前の17年7月、

英国で開かれた酒類の世界的な品評会、

インターナショナル・スピリッツ・チャレンジで、

 

「響21年」が最高賞に輝いたのだ。

 

サントリーに起きたこの2つの現象は

国産ウイスキーの世界的な評価の高まりを物語る。

 

白州、響を含む同社のウイスキーは

国際品評会で多くの賞を勝ち取っている。

 

その結果、訪日外国人の関心も高まった。

 低迷していたウイスキー需要が

  拡大に転じたのは、

 

サントリーが角瓶のハイボールの販売に

力を入れ始めた08年になってからだ。

 

低迷期の需要予測にもとづいて生産した

原酒の量では、今の需要にすべて応えるのは困難だ。

 

今回、販売を休止するのは

白州12年や響17年であって、

 

サントリーの製品の代表格である

「山崎」ではない。

 

◇ サントリーのウイスキーの魅力は

    多彩な原酒を使うことにある。

 

山崎や白州、響など、

各ブランド専用の原酒があるわけではなく、

 

時間をかけて仕込んだ原酒を複数組み合わせ、

各ブランドの商品が完成する。

 

原酒が少なくなりサントリーは選択を迫られた。

 

どの商品に原酒を割り当て、

どの商品を販売休止させるか

 

決める必要があった。

 

最も販売量が多いのは角瓶で、

オークションで高値がつくような

ブランド力を持つ山崎がある。

 

結果として白州12年や響17年の

販売休止を選んだ。

 

根強いファンがいるなか

苦渋の決断だったようだ。

 

ちなみにトンビは「白州」ファンなのだ。

 

    その「白州」が消える。

 

販売休止の時期は在庫状況によるが

白州12年で6月ごろ、

響17年で9月ごろからの見通し。

 

同社は原酒不足の改善に向けて180億円を投じ、

山梨県と滋賀県で原酒を入れて

熟成する貯蔵庫を増やす計画がある。

 

サントリーは再発売を目指すが、

かなりの時間を要するという。

 

市場から消えるウイスキーを

再び目にするまでには、

長い年月がかかりそうだ。

 

いま持っているストックがなくなったら、

    海外モルトに変更!

 

いや、まだ「山崎」がある。

 

訪日外国人に負けじと今のうちに買い占めよう。

 

今日一日の人生を大切に!

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