人それぞれの結婚観 vol.283

 

まったく、結婚とは残酷なことだと思う。

    結婚するということがどういうことか

    というと、いちばんなりたくない女に、

    いちばん好きな人の前で

    なってしまうということなのだ。       

            江國香織 「夜の散歩道で」

 

人はしばしば結婚してから

     失恋するものである。

                    亀井勝一郎 「青春論」

 

夢は砕けて夢と知り 愛は破れて愛と知り 

 時は流れて時と知り 友は別れて友と知り

                 阿久悠

 

◇ 夢が砕け散ったあとになって、

     ああ、あれは夢だったのかと

      気づくことばかりです。

 

また砕け散る前は、その夢がすでに叶えられて

現実となったかのように錯覚しがちです。

 

◇ 評論家の亀井勝一郎が語る結婚論も、

     阿久悠さんの詩に通じるところがあります。

 

結婚してから、彼もしくは彼女に

幻滅することはそうめずらしくありません。

 

月日が経てばなおさらです。

 

夢は砕けて夢と知り

 ・・・ これがまさに結婚してからの失恋。

 

亀井氏いわく

 

「結婚とは恋愛が美しい誤解で

   あったことへの惨憺たる理解である。

   結婚は恋愛への刑罰ある。」

 

何もそこまで言わずとも、と思いますが、

そのくらい結婚に苦労されたのでしょう。

 

どちらかというと、

 

江國香織さんのほうが

素直な感じがいたします。

 

「なりたくてなっているのではない」

 

ということを今回初めて知りました。

 

<今日の名言>

結婚したほうがよいでしょうか、

それとも、しないほうがよいでしょうかと

訊ねられたとき、

「どちらにしても、君は後悔するだろう」

と彼は答えた。 

         ディオゲネス・ラエルティオス

 

*結婚を後悔している人がここにも一人いました!

 

今日一日の人生を大切に!

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