▪まったく、結婚とは残酷なことだと思う。
結婚するということがどういうことか
というと、いちばんなりたくない女に、
いちばん好きな人の前で
なってしまうということなのだ。
江國香織 「夜の散歩道で」
▪人はしばしば結婚してから
失恋するものである。
亀井勝一郎 「青春論」
▪夢は砕けて夢と知り 愛は破れて愛と知り
時は流れて時と知り 友は別れて友と知り
阿久悠
◇ 夢が砕け散ったあとになって、
ああ、あれは夢だったのかと
気づくことばかりです。
また砕け散る前は、その夢がすでに叶えられて
現実となったかのように錯覚しがちです。
◇ 評論家の亀井勝一郎が語る結婚論も、
阿久悠さんの詩に通じるところがあります。
結婚してから、彼もしくは彼女に
幻滅することはそうめずらしくありません。
月日が経てばなおさらです。
夢は砕けて夢と知り
・・・ これがまさに結婚してからの失恋。
亀井氏いわく
「結婚とは恋愛が美しい誤解で
あったことへの惨憺たる理解である。
結婚は恋愛への刑罰ある。」
何もそこまで言わずとも、と思いますが、
そのくらい結婚に苦労されたのでしょう。
どちらかというと、
江國香織さんのほうが
素直な感じがいたします。
「なりたくてなっているのではない」
ということを今回初めて知りました。
<今日の名言>
結婚したほうがよいでしょうか、
それとも、しないほうがよいでしょうかと
訊ねられたとき、
「どちらにしても、君は後悔するだろう」
と彼は答えた。
ディオゲネス・ラエルティオス
*結婚を後悔している人がここにも一人いました!
今日一日の人生を大切に!
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