グローバリゼーションにより岐路に立たされている日本企業   vol.213

 

◇ グローバル化は進み、インターネットにより

     人 ・ モノ ・ カネ   

    瞬時に国境を越えるようになった。

 

従来であれば、山脈や海、

川により国が大きく隔たり、

 

そこに文化や民族がうずくまり、

醸成されてきたのが本来の世界観。

 

しかしそれがいまやグローバル化により

地球の裏側にいてもあらゆる情報の

入手が可能になり、

 

国境線は線形と化し、希薄化してしまった。

 

まるい地球はまさに

フラットな星になりはててしまった。

 

◇ フラット化した地球では、

    考え方も大きく変わりつつある。

 

人、モノ、金、情報、時間

5つの経営資源の中で

 

 「  我々にとって最も大切なものは何か」

 

     と問われたら、

 

   おそらく  「人」という

   回答が多いだろう。

 

その最重要の経営資源で、

いま日本に危機が忍び寄っている。

 

働き方を変えなければと、

やっと重い腰を上げた企業、

 

旧態依然たる企業社会に

見切りをつける若者、

 

原発問題を懸念する子育て世代。

 

彼ら若者の間で、祖国を捨て、

海外に新天地を求める動きが出てきている。

 

一方、

 

有能な外国人は世界の国々から熱心に招かれ、

魅力なき日本は素通りされている。

 

例えば、

 

マイクロソフトの大規模な

リサーチセンターは、世界の4カ所にある。

 

イギリスのケンブリッジ、

本社があるワシントン州レッドモンド、

北京、インドのバンガロールである。

 

なぜその国、その都市なのか? 

 

というと

 

そこに優秀な人材がいるからである。

 

北京のリサーチセンターに

就職できるような秀才は、

100万人に一人の割合である。

 

近い将来、10年か20年のうちに、

最高の品質の研究論文が、

中国からどっと押し寄せることになる。

 

日本は、世界のIOT戦略拠点からも

完全に外されている。

 

日本人が去り、外国人には背を向けられる

この国に未来はあるのだろうか?

 

危機は静かに、だが確かに進行している。

 

放置していては、取りかえしが

つかないことになる。

 

◇ アベノミクスを成功させ、日本経済が

    本格回復に向かうカギは人材だ。

 

各国が有能な外国人を奪い合う時代に、

我々の会社のような「純血主義」は通用しない。

 

「世界の頭脳」を招くうえで、

日本企業に問われるのは、

官民双方の意識改革と決意だと思う。

 

世界の人材獲得競争は激化している。

 

今のうちに、アジアのいい人材を

採用してはいかかだろうか?

 

「ガラパゴス」のまま独自の道を歩むのか。

 

人が行き来する活力ある会社になるのか。

 

 日本企業はまさに岐路に立っている。

 

<今日の名言>

 

生きることは生涯をかけて学ぶべきことである。

そして、生涯をかけて学ぶべきは死ぬことである。  

                 セネカ

 

*世界の賢人たちは、みな同じことを言います。

            「死ぬために生きろ」

 やはり、ここに人生の真理があるのかもしれません。

 

今日一日の人生を大切に!

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