◇ ダイバーシティとは、
「多様性の受容」という意味だ。
ダイバーシティが
保たれている集団が議論をすれば、
意見の対立や衝突が生じることが多い。
しかし、
そのような議論による摩擦を通じて、
「思い込み」が正され、
新しい気づきやイノベーションが
もたらされる。
◇ ひとつの会社で長く仕事をしていると、
どうしてもその会社の常識に
同化されてしまう。
そして、その会社特有のやり方に
疑問をもつこともなくなり、
それが当たり前になってしまう。
しかし、それが本当に
「当たり前」なのかどうか疑わしい。
もしかしたら、
同質性の高い者ばかりに
囲まれているために、
知らず知らずのうちに
陥ってしまった「勘違い」かもしれない。
しかし、
そこへ「異質な者」が入ることによって、
「それが、本当に当たり前なのか?」
という視点が持ち込まれる。
これがものすごく重要なのだ。
◇ 特にこのことを認識すべきは、
リーダーであり管理者である。
なぜなら、
ダイバーシティは、
批判を受容するということに
ほかならないからだ。
人間は誰でも、
従順な人物を好ましく思い、
批判を口にする人間を
うとましく思うものだ。
そして、
ときにリーダーや管理者は、
人事権という「武器」を使って
異質な人間、気に入らない人間を
排除してしまう。
その瞬間に、組織の中の
「ダイバーシティ」は死ぬ。
そして、イエスマンばかりで
周囲を固めた、
モノカルチャーの組織を
生み出してしまうのだ。
こうなると、
組織も確実に死ぬ。
◇ 我々は肝に銘じなければならない。
異質な者を尊重せよ。
あえて批判を求めよ。
そういう生き方こそが、
ダイバーシティを生み出すことができる。
そして、
受容することによって、
自らの過ちを遠ざけることが
できるのである。
これが組織の肝である。
今日一日の人生を大切に!
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