韓国政府のお家芸に手を焼いてるイラン ②   vol.936

韓国とイランとの間に

  最初にいざこざがあったのは

  2016年頃になる。

 

  その顛末は次のようなものであった。

 

2010年に西側がイランへの制裁として

ドル決済の禁止を言い渡した際、

 

韓国はウォン決済に切り替えた。

 

韓国はイランから輸入する際に

ウォンで決済し、

 

それをイラン中央銀行の名義で

韓国のウリィ銀行に積み立てておいて、

 

次に韓国企業がイランに輸出する際の

代金精算のために使ってきた。

 

とはいえ、

イランからの輸入額のほうが

多かったこともあり、

 

2016年ごろにはこの口座に

3兆~4兆ウォンが
(約3,0004,000億円)

積み立てられていると推計されている。

 

これだけの預金が積み上がれば、

  イランとしては当然ながら、

 

  より利率の高い口座に回したいと

  思うはずだ。

 

実際、イラン側は一部を

定期預金にしてほしいと

韓国側に何度も要求したが、

 

銀行側はこれを拒否してきた。

 

当時の韓国での定期預金金利は

3%を超えていたが、

 

イランに支払う年金利は

0.1%に過ぎない。

 

2012年にようやく利子を上げたが

それでも年利1.6%であった。

 

加えて韓国は、

アメリカすらも求めていない

さまざまな制裁を、

 

イランに対して行ってきた

ということで、イランから恨まれていた。

 

2015年、当時のアメリカの

  オバマ大統領を中心に、

  イラン核合意が締結された。

 

これにより、イランへの経済制裁が

解除されることになる。

 

そこでイランは韓国の口座から

預金を引き出して本国に移そうとした。

 

これまで屈辱的な扱いを

受けてきただけに、

 

一刻も早く韓国から預金を

引き上げたいと思った。

 

しかし、それで慌てたのが

韓国側だ。

 

ウリィ銀行は業績不振が深刻な

海運、造船、建設、製鉄分野への貸出が

12%を超えていて、

 

巨額の不良債権を抱える可能性が

高まっていたからだ。

 

そこで韓国政府は韓国ウォン口座の維持

のための協議をイラン側に呼びかけたが、

イランからの返答はなかった。

 

韓国政府と銀行業界の代表団は

イランの中央銀行へ飛び、

泣きついてお願いした。

 

当時のニュースでは

 韓国国内のイラン口座を

 継続活用することが決まったと

 報じていた。

 

しかし2016年、トランプ政権が誕生、

アメリカはイラン核合意を破棄し、

 

再びイランに制裁をかけ、

同盟国にも同様の制裁措置を要求した。

 

これをいいことに、韓国はイランへ

再びきつい仕打ちをし始めた。

         つづく

 

           

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください