雨の名前 vol.545

 

  梅雨の鬱陶しい季節になった。

 

     近年は異常気象が続き、

     予測不可能な局地的な大雨が

   「ゲリラ豪雨」と言う名で呼ばれている。

 

今年は被害がないことを祈るばかりである。

 

◇ 日本人は、雨や風などの自然現象に

    季節の移ろいを繊細に感じ取って、

    様々な名前をつけてきた。

 

翠雨(すいう)    青葉に降り注ぐ恵みの雨

喜雨(きう)      日照り続きの後に降る喜びの雨

甘雨(かんう)    草木を潤す、しとしとした雨

穀雨(こくう)      穀物の成長を促す雨

麦雨(ばくう)      麦が熟する頃(梅雨の時期)   

五月雨(さみだれ)    旧暦五月に降る長雨

暴(あば)れ梅雨    梅雨の時期の終盤に降る激しい雨

 

◇ 特定の日に降る雨にまで名前がある。

 

陰暦76日、七夕の前日に降る雨を

洗車雨(せんしゃう)  と呼ぶ。

 

彦星が織姫に会う時に

乗る牛車を洗う雨のことだ。

 

七夕に降る雨は、彦星と織姫が流す涙

という意味で、  催涙雨(さいるいう) と呼ぶ。

 

その時々の雨に、

先人たちは名前を付けて、

 

四季の風情を感じ取り、

自然の営みに感謝していた。

 

我々もその生き方に

多くのものを学びたい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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