年金運用の失敗で14兆円超えの損失か? vol.453

 

◇ 最近、新聞赤旗が2018年10月~12月の

     GPIFの運用が過去最悪となる

     「14兆円超えの損失」

    出したのではないかという報道が流れ、

   市場はざわつきはじめている。

 

GPIF:年金積立金管理運用独立行政法人

 

現段階では、あくまでこの赤旗独自の

試算によるもののため、

これが正確なのかどうかはわからない。

 

◇ 国内の日経平均の下落買い支えに

    いいように使われたりしている

    GPIFの投資で、

 

もう1つ決定的に気になるのが、

海外の株式投資に絡む大失敗の様相だ。

 

◇ これはGPIFに限ったことではないが、

     図体のでかい年金運用などのファンドは、

 

    その売買によって様々な影響を

     市場に与えることから、

 

かなり時価総額の大きな株式銘柄に

傾斜した投資を行う傾向があると言われている。

 

ここ10年あまり米国のヘッジファンドが

猛烈にFAANGなどの特定銘柄に

偏重投資を行うことで、

 

大きな利益をあげてきたことと、

ある意味で同じような構造になっているわけだ。

 

実はGPIFは、昨年に保有する

株式・債券などの銘柄を公表しており、

 

やはり外国株の保有リストにはアップルや

アマゾンなどの巨大優良銘柄が

ずらりと並んでいる状況にある。

 

しかしご存知のとおり、

こうした銘柄は昨年10月から12月末まで

かなり大きく下落したことから、

 

相当な含み損を抱えている可能性があることは

赤旗でなくても判るところとなってきている。

 

◇ GPIFが保有する株の上位5社は、

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン
  • フェイスブック
  • JBモルガンチェース

                  といったところ。

 

実際の運用成績を見るまでもなく、

 

10月からの四半期はかなり運用が

落ち込んだことはほぼ間違いのない状況だ。

 

最近アップルは、株価の急落で

フェイスブック1社分の時価総額に相当する

日本円で48兆円もの時価総額を消失しており、

 

なにより自社株買いで

もっとも損失を抱える企業となってしまった。

 

巨大優良株だけ買っていれば

なんでも平均以上の利益が出る時代は

完全に終了しており、

 

GPIFのこうした安易な投資手法も

少なからず見直しをはかるタイミングに

直面していることがわかる。

 

160兆円という巨額の資金を運用する

GPIFだが、今後、年金支給対象者が増えれば、

 

その運用額は順次減少していくことは

間違いない。

 

◇ 赤旗の試算が仮に正しいとして、

     四半期だけで 14兆円 も原資を

    減らすことになってしまうというのは、

 

相当国内の高齢化世帯の先行きに

暗澹(あんたん)たるものを

感じさせることになりはじめている。

 

今後、株の暴落に巻き込まれることになり、

しかも円高が急激に進行した場合、

 

投資原資自体の大部分を

失いかねないことも十分にありうるだけに、

 

まったくプロアクティブとは思えない

GPIFの投資手法にはかなりの不安を感じる。

 

◇ 政権からの要請に応えて

    日本株の買い支えにその資金を投入する

    ようなことがさらに大きくなれば、

 

次の相場暴落では過去にないような

壊滅的な運用結果を見ることになる

可能性もかなり高まる。

 

個人的にはもう運用しなくていいので、

払い込みした分だけ返金して

もらえないかとも思うが、

 

そういうわけにもいかなさそうで、

この段階にしてかなり絶望的な

気分になってきている。

 

◇ もともとGPIFは長きに渡って

    投資レベルが非常にド素人に近く、

 

利益を出せないことで

世界的にも有名な存在であった。

 

これがフランスならとっくの昔に

暴動になっているのではなかろうか。

 

日本人は本当に我慢強い国民だ。

 

皆さんはどうお考えだろうか?

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください