◇ トンビの斜め前には、少し大きめの
置き時計が置いてあります。
この置き時計、実はだいぶ前から
止まったままなのです。
壊れて止まっているのではなく、
わざと電池を抜いて止めているのです。
なぜ、時計をわざわざ止めているの?
と思われるでしょう。
◇ この止まった時計は、
トンビにとっては
単なる時計ではありません。
この時計は、
トンビの「人生時計」なのです。
そしてこの人生時計が今表示している
時間は、 ◯ ◯時◯◯分です。
この時計が示しているその時間は 、
トンビにとって重要な意味があります。
◇ 日本人男性の平均寿命は現在81歳、
たとえば80歳まで生きるとすると
あなたの「人生時計」の時間はどうなるか?
◇ 24時間を分単位になおすと
「1440分」になります。
そして、それを80年の80で割ると
1年間が、「18分」に
相当することがわかります。
◇ たとえば
30歳の男性の場合の「人生時間」は 、
30×18=540分 です。
12時を起点としてスタートした場合、
この540分は、午前9時という時間になります。
つまり30歳の人の「今の人生の位置」を
「人生時計の時間」で表すと、
ちょうど 午前9時
という時間になります。
朝9時とは、
「そろそろ仕事を始めようか」
という時間帯です。
30歳という年齢は、
「さあ 人生も今から」という時間帯と
いうことになります。
◇ 同じように、
60歳の場合の「人生時計」の時間は、
何時になるかというと 18時 00分です。
夕方の時間帯に入ってきます。
「仕事もそろそろ終わりにしましょうか」
という時間です。
この時間を「人生の黄昏どき」
と捉えることもできます。
◇ そしてこの「人生時計」が
夜中の12時を示したとき
人生の終焉を迎えることになります。
◇ この「人生時計」の 今の時間を
あなたがどのように受け止めるか、
が大変重要です。
◇ 18時の時間帯を
「人生の黄昏どき」と捉えるか
「まだまだ十分残り時間がある」と捉えるか、
それは 人それぞれです。
◇ トンビは、常に終わりを意識しています。
過ぎ去った時間よりも、「残り時間」を
意識するよう心がけています。
そのために、この「人生時計」を
すぐ見えるところに置いているのです。
◇ そして、その止まった「人生時計」の時間を、
1年(誕生日)に1回、「18分」進めます。
「年をとる」ということは、
「18分のときを刻む」
ということにほかなりません。
◇ 人生における今の時間を意識しないと
一生懸命に生きているけども、
自分が今どの辺りにいるのかも忘れ
当然、目標達成に向けて
何かをすることもなく、
ただただ無為に時間が
過ぎていくことになりかねません。
◇ みなさんの「人生時計」は、
今 何時何分ですか?
そしてあと残り時間はどのくらいですか?
ぜひ、今の「人生時間」を意識してください。
◇「ベンジャミン・バンド 数奇な人生」
という映画にこんなセリフがあります。
「人生に遅すぎることはない」
今日一日の人生を大切に!
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