◇ 先日、
『5時に帰るドイツ人、5時から頑張る日本人』
熊谷徹著
という本を読んだ。
本書によると、
ドイツの年平均労働時間は 1371時間
日本は 1719時間
日本より短いにもかかわらず、
労働生産性は日本を約46%上回る。
2016年のGDPを見ると、
前年比1.9%増加、
前年の1.7%を上回る成長率。
一人当たりで比べると、
ドイツが4万1902ドル=約486万円
日本が3万8917ドル=約451万円
という結果になっている。
どうしてこうも生産性が違うのだろうか?
◇ 働き方改革に燃える日本にとって
見逃せないポイントを本書は、
法制度とメンタリティーの違い
であると断言している。
法制度に関して言うと、
・1日10時間を超える労働の禁止
・6ヶ月間の平均労働時間1日8時間以下
・日曜・祝日の労働も禁止。
日本の制度とはまったく違う。
その徹底ぶりに驚く。
また、
休暇中は絶対に
会社のメールを読まないなど、
その徹底ぶりは、
働き方の意識の違いによるものである。
◇ 学校教育の影響や、企業サイドの
意識改革の遅れなど、
まだまだ日本で実践するには
ハードルが高そうではあるが、
ぜひ参考にしなければならない部分は
次の通り。
・駅、空港、ガソリンスタンド、
一部のパン屋などの例外を除けば、
日曜・祝日に店は営業していない。
・最低24日間の有給休暇の取得が
制度化されており、いつでも
2週間以上の長期休暇が取れる。
・世界で最も労働時間が短いにも
かかわらず、多くの企業の業績は
順調に伸び、可処分所得は
右肩上がりとなっている。
・効率を重視し、無駄を嫌うドイツ人の
メンタリティー。
・友人や恋人と過ごすプライベートの時間、
家族と過ごす時間をとても重視する。
・組織的に1日10時間を超えて
働かせていることが判明した場合、
事業所監督局から
最高1万5000ユーロ(180万円)の罰金。
・家庭生活をおろそかにすると離婚される。
・夏休みの宿題は法律で禁止。 いいね!
・休暇中は会社のメールを読まない。 これもいいね!
・いくら重要な取引先からの依頼とはいえ、
他の社員に残業を強いるような仕事は
断るのが当たり前。
日本がドイツ並みになるには、
そうとうな時間がかかるような
気がする。
いっそのこと、ドイツに移住した方が
幸せな人生が送れるかもしれない。
今日一日の人生を大切に!
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