『スパン・オブ・コントロール』  vol.1094

課長:「10月から営業推進会謡の

    リーダーになったそうだな」

 

社員: 「そうです。任せられたからには、

     頑張ってやり遂げます」

 

課長:「気合が入っていていいんだが、

    会議のメンバーから相談があった」

 

   「会議が終わる時間が

      遅いらしいじゃないか」

 

社員:「それも仕方がありませんよ。

    いつも顔を合わせている

    同じ部署のメンバーと違い、

 

    いろいろと調整しなければならない

    こともあるんですから」

 

課長:「それにしてもダンドリが悪いと聞いた」

 

   「もう会議を4回やってはいるが、

       何も進んでないんだろう」

 

社員:「そりやあ……

    個人個人の認識合わせから

    スタートするので、

 

    最初は多少の時間がかかって

    当たり前だと思います」

 

課長:「会議に参加しているメンバーは何人だ」

 

社員:「14人です」

 

課長:「14人!?多すぎるだろう!」

 

社員:「そうですか?

    各局から2名出してもらってますので、

    14人になりますよ」

 

課長:「スパン・オブ・コントロールを超えている」

 

社員:「スパン・オブ……?」

 

課長:「『統制範囲の原則』だ。

 

    統制できる人数には限界がある。

 

    5,…__. 6人にしないと、

    統制できないぞ」

 

社員:「5、6人ですか」

 

課長:「それだけの人数がいると、

    意見も出てこないだろう?」

 

社員:「まったく出てきません。

    たまに出ても、

    いつも決まった人です」

 

課長:「それは『社会的手抜き』という現象だ。

 

    人が多くなると、どうしても

    無意識のうちに手を抜いてしまう」

 

社員:「へえ~。課長、

   いろいろなことをよく知っていますね」

 

 

……たかが「会議」。 

 されど「会講」です。

 

参加人数も重要な要素です。

 

場当たり的な会議は、

組織の空気を悪くしていきます。

 

統制範囲を意識しましょう。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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