コミュニティの変質  vol.1093

◇ 政治に対する

 人々の思いの変化は、

 

コミュニティの変質を

抜きにして語れない。

 

支持が組織票によってではなく、

 

一人ひとりの意志を

反映するようになるためには、

 

自分たちのコミュニティを

再構築するところから

はじめなければならない。

 

変わったのは、

政治家でも有権者でもなく、

 

「コミュニティ」

 

もう少しわかりやすくいうと、

「地域とのつながり」

ということになる。

 

◇ 一般庶民はかつてのように、

 コミュニティに所属している

 という意識を失っている。

 

 地域に住む人同士のつながりも

 希薄になり、

 

会社員も組織的な組合に

所属しているという

意識はなくなっている。

 

公明党のような宗教や、

共産党のようなイデオロギー共同体は、

 

一定程度のコミュニティを

確保しているから、

 

組織員は、

自分たちの代表として政治家を

国会に送り込む意識でいられると思う。

 

しかし、多くの一般庶民においては、

自分たちがどこのコミュニティにも

所属してないから、

 

誰を選んでも、

自分たちの代表という意識は持てない。

 

したがって、

おのずと投票率も低くなる。

 

総選挙の中で、

今後の大きな論点と

しなければならないのは、

 

この「投票率の低さ」だろう。

 

◇ トンビの元会社の同僚と

 久振りに正月に会って話をしたが、

 

 その彼がスウェーデンの

 販促会謙に出席した時のこと。

 

直前にスウェーデンでも

総選挙があり、

低投票率が話題になったそうだ。

 

これは民主主義の根幹を

   揺るがす大問題だ」

 

とスウェーデン人出席者たちは

渋い表情で語った。

 

やはり東西を問わず

有権者の政治離れは

深刻な問題なのかと、

 

妙に納得した

日本人出席者たちであったが、

 

次の言葉を聞いて驚いた。

 

「90%を切るなんて...」

 

日本人はどうだと

聞かれるのを怖れて、

 

みんな下を向いて

固まっていたそうだ。

 

「どうせ自分ひとり投票したところで

  何もかわらない」

 

という空気が日本には蔓延している。

 

トンビも含めて、

コミュニティヘの帰属意識の低下と

言わざるをえない。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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