計画された偶然   vol.735

新しい星はどうやってできるのか

 ご存知だろうか。

 

  星雲と星雲がぶつかったときに、

  新しい星ができる。

 

  実は新しいアイデアもこれと同じ。

 

 意図的ではないけれども、

 それまで遭遇することのなかった

 考え方がぶつかったときに、

 新しい発想が生まれる。

 

スティーブ・ジョブズは、

 ピクサー社の本社ビルを建てるとき、

 

 関係のない部署の社員同士が

 頻繁に顔を合わせるように設計させた。

 

具体的には、ビルのど真ん中に

カフェテリアなどをつくり、

 

社員が移動するときに、

必ずそこを通らないといけないようにした。

 

ふだん電話でしか話さない人に、

  たまたま会うと、

 「そういえばね」という話になる。

 

この「たまたま」の話が

新しい付加価値を生むということ。

 

そう考えると、計画的に偶然を作れば、

アイデアが生まれやすくなるということだ。

 

マサチューセッツ工科大学の

 20号館は、

 

 第二次世界大戦中、

 レーダーなどの軍事技術を開発するために

 急ごしらえでつくったものであった。

 

粗末な作りで空調も悪く、

そこに大勢の研究者が集められて働いていた。

 

戦争が終わっても

オフィススペースが足りないので

そのビルをそのまま使っていたところ、

 

なぜかそこからどんどんすごいものが

発明されるようになった。

 

「計画された偶然性」

 「飲みにケーション」とは

     質がまったく違う。

 

気が合う人たちと

夜遅くビールを飲みながら会っても、

偶然の話にはなかなかならない。

 

会社のグチとか、家族はどうしているか、

そんな話になりがちだ。

 

狙い目は、

 

 「頻繁に会わない人」

         や

「自分とは専門分野が違う人」

 

そうするとまったく違う

ものの見方や世界観が

ぶつかり会うことになる。

 

思いもつかなかった新商品や、

  意外なソリューションは、

 日常の外にあることが多い。

 

同じ会社の人とばかり飲んでいても、

そこからは新しい付加価値は生まれてこない。

 

たまには、まったく違う匂いの異星人と会い、

違う世界の話をすることにより

新しい気づきが得られるものである。 

 

<今日の名言>

高く、堅い壁と、

それに当たって砕ける卵があれば、

私は常に卵の側に立つ

       村上春樹

 

*何事もリスクを怖れず
   立ち向かうことが大切です。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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