ネガティブな出来事をどう捉えるかでその後の人生が決まる     vol.954

◇ 最近、すでに定年を迎えた人や

    定年間近の人たち何人かに

    話しを聞く機会があった。

 

いずれも会社員や公務員として

働いてきた人たちだが、

 

現在は起業家として活躍するなど、

今の生活を生き生きと

過ごされている方ばかりだ。

 

◇ 話しを聞いていて、ほとんどの人に

    共通する点があることに気がついた。

 

 それは現役時代に何らかの挫折を

  味わっているということ。

 

そしてその挫折を転機として

それまでの考え方や生き方を

変えたということ。

 

挫折の多くは病気や仕事での大失敗、

そして左遷といった出来事だ。

 

誰でもこういう事態に直面すると

大なり小なりショックを受ける。

 

その人たちも当時はかなりの

ダメージだったようだ。

 

◇ある人はこんなことを言っていた。

 

「異動を命じられたときは

   こんなに頑張ってきたのに、

  この仕打ちはないよなと思った」

 

でも、落ち込みはしましたが、

同時に何だかとても気持ちが

楽になったそうだ。

 

そして逆にこう考えたという。

 

「これだけ頑張ってきたのだから、

  こうして楽になれたのかもしれない」

 

つまり、今までの座標軸で

物事を考えるのではなく、

 

心機一転、新しい立場で挑戦してやろうと

思うようになったというのだ。

 

もちろん、その境地に至るまでは

心の中で様々な葛藤があっただろう。

 

誰もがこんなふうに考えられる

わけではないだろうが、

 

病気、左遷といったつらい出来事も

自分に与えられたひとつの運命だと捉えて、

受け入れるのは素晴らしいことだ。

 

◇ 別の方は、

 病気で会社を長期休職

   しなければならなくなった。

 

休んでいる間に生き方を考え、

仕事や人生に対する発想を変えたことが

その後の起業につながったという。

 

◇ 挫折を経験した人が

    異口同音におっしゃるのは、

 

「今から思えばあれが人生を変える

   きっかけになった。

 

   それまで走り続けて

 見えなかったものが初めて見えてきた」

 

ということだ。

 

そう考えると、

挫折は大きな財産といえる。

 

◇ 人生はまさにことわざ通り、

   「人間万事塞翁が馬」

    良いことも悪いこともある。

 

挫折というほど大げさではなくても、

会社員生活においては、

 

不遇をかこつ時期や先行きに

失望する時期は誰にもある。

 

そんなネガティブな出来事を

不幸と考えるのか、

 

それともそれまでの生き方を

変えるチャンスととらえるかによって、

 

その後の展開は

全く異なってくるのではないだろうか。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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