日本の「見える未来」と「見えない未来」① vol.691

2020年が訪れて、

  早いもので1ヶ月が経過した。

 

今年は、東京オリンピックの開催で、

日本が世界中から注目を集める年になり、

 

2020年は日本社会にとっても

時代の大きな節目になるだろう。

 

これまでの10年、20年と

  比較すると、

 

2020年以降の10年、20年は、

社会変革のスピード感が著しく高まる。

 

この社会的現象は、

日本の人口動態の推移から読み取れる。

 

20世紀の日本社会の人口動態は

ピラミッド型で、

 

数の多い現役世代が、

シニア層を支える形であった。

 

特に第二次世界大戦後のベビーブームで、

その後「団塊の世代」と呼ばれる

若い人口が急増した。

 

一方、21世紀に入ると

  日本の人口動態の様相が

  明らかに変化した。

 

もはや「ピラミッド」とはいえない

人口動態であり、

 

団塊の世代および彼らの子供世代である

団塊ジュニアの人口層が膨らんでいる

「ひょうたん型」と化した。

 

過去の成功体験に安住したままで、

「ひょうたん型」の出っ張りが

時間とともに上にスライドしている。

 

これが、現代の日本社会の構図だ。

 

しかし2020年以降、

  時代が進むにつれ、

 

「ひょうたん型」の人口動態が、

 

10年、20年単位で

一気に「逆ピラミッド型」へと激変する。

 

本格的な少子高齢化社会の到来の過程で、

2020年以降の日本社会では

前代未聞のピッチで世代交代が進む。

 

過去の成功体験を持った世代が、

次の世代へとバトンを託す時代の節目が

2020年 である。

 

バトンを渡す側、

  渡される側の世代には、

 

世代交代に向けての

心の準備ができていないかもしれない。

 

しかし、人口動態の今後の動向から

日本社会の新陳代謝が高まることは必至だ。

 

この社会的変化によって、

  「スイッチ」が入り

   新たな環境に適応できる人と、

 

オフの状態のままで適応できない人の

今後の生活や人生の行方も異なる。

 

一億総中流社会は過去の遺物になり下がる。

 


しかし強食弱肉社会を示唆するわけでもない。

 

ダーウィンの進化論が正しければ、

一定の環境では強い種であっても、

 

環境の変化に適応できなければ

絶滅するかもしれない。

 

大事なことは「強い」ことではなく、

 

環境変化に適応できる

「スイッチ」が入ることだ。

 

そもそも人間を含む自然界に

  世代交代が起こる理由は、

 

若い世代の方が「スイッチ」が入りやすく、

新たな環境に適応できるということ

ではないだろうか。

 

日本人に「スイッチ」が入るか否かは

本人だけでなく、

 

今後の日本社会に

大きな影響を及ぼすことになる。

          つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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