◇ 2020年が訪れて、
早いもので1ヶ月が経過した。
今年は、東京オリンピックの開催で、
日本が世界中から注目を集める年になり、
2020年は日本社会にとっても
時代の大きな節目になるだろう。
◇ これまでの10年、20年と
比較すると、
2020年以降の10年、20年は、
社会変革のスピード感が著しく高まる。
この社会的現象は、
日本の人口動態の推移から読み取れる。
20世紀の日本社会の人口動態は
ピラミッド型で、
数の多い現役世代が、
シニア層を支える形であった。
特に第二次世界大戦後のベビーブームで、
その後「団塊の世代」と呼ばれる
若い人口が急増した。
◇ 一方、21世紀に入ると
日本の人口動態の様相が
明らかに変化した。
もはや「ピラミッド」とはいえない
人口動態であり、
団塊の世代および彼らの子供世代である
団塊ジュニアの人口層が膨らんでいる
「ひょうたん型」と化した。
過去の成功体験に安住したままで、
「ひょうたん型」の出っ張りが
時間とともに上にスライドしている。
これが、現代の日本社会の構図だ。
◇ しかし2020年以降、
時代が進むにつれ、
「ひょうたん型」の人口動態が、
10年、20年単位で
一気に「逆ピラミッド型」へと激変する。
本格的な少子高齢化社会の到来の過程で、
2020年以降の日本社会では
前代未聞のピッチで世代交代が進む。
過去の成功体験を持った世代が、
次の世代へとバトンを託す時代の節目が
2020年 である。
◇ バトンを渡す側、
渡される側の世代には、
世代交代に向けての
心の準備ができていないかもしれない。
しかし、人口動態の今後の動向から
日本社会の新陳代謝が高まることは必至だ。
◇ この社会的変化によって、
「スイッチ」が入り
新たな環境に適応できる人と、
オフの状態のままで適応できない人の
今後の生活や人生の行方も異なる。
一億総中流社会は過去の遺物になり下がる。
しかし強食弱肉社会を示唆するわけでもない。
ダーウィンの進化論が正しければ、
一定の環境では強い種であっても、
環境の変化に適応できなければ
絶滅するかもしれない。
大事なことは「強い」ことではなく、
環境変化に適応できる
「スイッチ」が入ることだ。
◇ そもそも人間を含む自然界に
世代交代が起こる理由は、
若い世代の方が「スイッチ」が入りやすく、
新たな環境に適応できるということ
ではないだろうか。
日本人に「スイッチ」が入るか否かは
本人だけでなく、
今後の日本社会に
大きな影響を及ぼすことになる。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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