片想いこそ極上の恋 vol.933

 

恋の至極は忍恋と見立て候 
           「葉隠」

 

正式には「葉隠聞書」

 

 武士道のあるべき姿と侍の心構えを

 記した江戸前期の書物である。

 

佐賀藩鍋島藩士・山本常朝の

談話を筆録したもので、

 

「武士道とは

   死ぬことを見つけたり」

 

に代表される尚武の思想で

全編が貫かれている。

 

色恋を取り上げたくだりは

  異色のように見えるが、

 

主君に対する忠誠も、

見返りを求めることなく

一心に相手を想うことでは、

 

片想いの恋心と同じだと説いており、

やはりこれも武士道の枠内にある。

 

極上の恋とは

  胸に秘めた片想いのことだ

 

 と述べた文章は以下のようにつづく。

 

 逢ひてからは恋のたけが低し、

 一生忍んで思ひ死する事こそ

  恋の本意なれ

 

「恋のたけ」とは品格のことらしい。

 

逢うとその時点で品格が下がるらしい。

 

最近はネットで出会ってすぐ会うから、

品格は下がりぱなしということになる。

 

だからといって

「一生忍んで思ひ死」する恋いをするのは、

なかなかつらいものがあるが、

 

これがなかなかオツであり、

この忍んだ想いの中に

恋の本質があると「葉隠」は

教えている。

 

「葉隠」は大変勉強になりますな~~

 

<今日の名言>

本は最初から読み始めるが、

ビジネスは逆だ。

最後から始めて、

そこに達するために

しなければならないことをする。

 ハロルド・シドニー・ジェニーン
    (元
ITT経営責任者)

 

*アメリカの伝説的な事業家。
   日々積み重ねるのではなく、
  ゴールを想定してから逆算して
  その日の課題をこなしていく。

  もし仕事で悩んでいたら、
  このやり方を実践してみるといい。

 

今日一日の人生を大切に!

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