「親日米」に舵を切らない限り韓国の未来は暗い ①  vol.863

韓国が外交面で揺れている。

 

 行き詰まった日韓関係打開の

 手がかりがないからだ。

 

一方で、米中対立は冷戦と呼んで

差し支えない状況である。

 

韓国は、これまでの二股外交で

「経済は中国、安保は米国」という、

二刀流がしだいに難しくなってきた。

 

中国か、米国かと二者択一を

迫られる時期は刻々と迫っている。

 

この認識が、韓国大統領府の一部に

出始めた印象である。

 

微妙な「化学変化」ではあるが。

 

安倍晋三首相が突然、

  健康を理由に辞意を表明した。

 

韓国では、安倍首相が退陣すれば

日韓関係に雪解けが始まる。

 

そういう希望的な報道が流れた。

 

「病気で退く安倍首相には

 申し訳ないことですが、

 我々には良い機会です。

 日本との外交関係を改善できる

 糸口になるかもしれないからです。

 安倍首相は実際、

 わが国には最悪の首相でした」
  (中央日報 829日付コラム)

 

しかし、辞任後へのこの期待論は、

  間もなく大きく変わった。

 

「第2、第3の安倍が登場する」

 

との認識になってきた。

 

「安倍氏が退いても、

 第2、第3の安倍氏が登場する。

 それが今の日本政界の現実で、

 社会全般の雰囲気だ。

 これは日本のせいばかりにするのはなく、

 韓国側にも問題がないかどうか

 振り返らなくてはならないことだ」
  (中央日報 98日付コラム)

 

韓国の論調が、

短期間に日本批判一点張りから、

「韓国原因論」に触れるようになった。

 

韓国の日本に対する論調が、

微妙に変わってきたのである。

 

◇ 日本経済新聞が昨年1011月に実施した

    全国18歳以上の男女を対象にした

  郵便アンケート調査で、

 

国・地域に対する友好意識を

確認した結果、

 

韓国に対しては回答者の

66%が「嫌い」と答えた。

 

前年調査では、61%であったから

1年間で5%ポイントも増えたことになる。

 

前記調査で昨年の「嫌い」国のトップは、

  北朝鮮(82%)

  中国(71%) と、

 1位と2位を占めている。

 

韓国が、これらの国に次いで

「嫌いな国・地域」で 3

 

ロシアは、嫌いな国・地域で

53%になり4位に下がった。

 

韓国が、

「嫌いな国トップ3であることは、

安倍首相に原因があるというよりも、

 

日本人全体が、強い「嫌韓」意識を

抱いていることを示めしている結果だろう。

 

一方で、日本に深く染み込んでいる

 「韓流」が、

 

両国国民の文化的距離を

縮めてくれるのでは、

という楽観論も聞かれる。

 

だが、「韓流」で日本社会が

融和に向かうとの期待は、

もはや時代遅れの感を否めない。

 

日本にとって韓国が、

物珍しかったのはもう20年前の話である。

                                         つづく

 

 

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