北朝鮮情勢は今年11月までに大きく動く   vol.714

北朝鮮は現在、

  大きな変化は見られないが、

  水面下で粛々と協議が進んでいる。

 

オブライエン米大統領補佐官は、

米政府が北朝鮮に協議再開を

打診したことを明らかにした。

 

オブライエン氏は、

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長が、

 かねて警告していた

「クリスマス・プレゼント」

 実行していないのは「前向きな兆候」とし、

 

そのうえで、

 

「協議を再び軌道に乗せたいという意向を、

  さまざまなルートを通じて打診している」

 

と表明した。

 

しかし、米国家安全保障会議(NSC)は

明確なメッセージを出していない。

 

交渉が難航していることの証左に他ならない。

 

◇ 米軍によるイラン革命防衛隊

  コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害で、

 

北朝鮮は改めて米国の脅威を

見せつけられた格好になる。

 

イランが手を出せなくなったことが

明確になった今、

 

北朝鮮が非核化交渉で

強硬姿勢を取ることが難しくなっている。

 

金正恩朝鮮労働党委員長は

  昨年末の党中央委員会総会で、

 

「約束に一方的に縛られる

            根拠はなくなった」 とし、

 

核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM

発射の再開を示唆し、

 

制裁解除に応じない米国に

軍事挑発をちらつかせている。

 

そして、3月2日、9日と

飛しょう体を発射した。

 

しかし、内心はそうとうびくびくしながら

発射していることだけは確かだ。

 

イランと北朝鮮の違いは、

  トップ同士が直接会って

  話をしたことがあるかどうかにある。

 

この点では、金委員長はイラン指導部ほど

現状にびくついているわけではない。

 

しかし、それでも不安になるのは

当然といえる。

 

北朝鮮国営メディアは金委員長の動静を

伝えていない。

 

それだけ、北朝鮮側に緊張感が

あるということだろう。

 

米韓両軍は核攻撃を阻止するため、

  金委員長を含む北朝鮮指導部の

  排除を目指す「斬首作戦」

  訓練を重ねているとされている。

 

金委員長との良好な関係を

誇示するトランプ大統領だが、

 

かつては北朝鮮がミサイル発射に踏み切れば

「炎と怒りに直面する」と警告していた。

 

米国のイランへの対応を見た金委員長が

慎重な態度に出ざるを得ないのも当然だ。

 

北朝鮮は中国・ロシアとの

  関係を維持しつつ、

 

両天秤に掛けながら

米国にゆさぶりをかけている。

 

米大統領選挙が、

今年113日に控えている。

 

ここに向けて、

外交成果をどのように出していくのか。

 

しかし、いずれ北朝鮮問題は

大統領選前に一定の結論を

出すのではなかろうか。

 

それまで、金委員長はイライラ

させられることになりそうだ。

 

 

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