営業という概念はなくなる vol.727

本日ご紹介する一冊は、

  著者の三戸政和氏が

    営業職の終焉を予言した一冊。

 

「営業はいらない」である。

 

 

過激なタイトルではあるが、

 その意図を著者はこう説明している。

 

私は10年後には営業という概念が

なくなっていると確信している。

 

大量生産、大量消費を煽ってきた

ビジネスモデルから、

 

「本当に必要なモノやサービス」だけが、

 生き残る時代に移行すると

  考えているからだ。

 

著者は、これまでに起こった

  あらゆる不祥事の根底に、

 「ノルマ」があると論じている。

 

郵便局による保険押し売り

野村證券のブラック化

スルガ銀行の不正融資問題  等

 

すべては、

これら企業のビジネスモデルが

時代に追いつかず、

 

多くの営業マンを余剰に抱えた結果、

起こっているという。

 

そして本書では、

 これまでとは逆に「営業不要」

 成功している企業の事例を

 紹介している。

 

アップルやテスラ、バルミューダ、

CADDi(キャディ)、九州の通販企業、

セールスフォース、Sansanなどの

事例を読めば読むほど、理解が進む。

 

世界はもう「営業不要」

 動きはじめ、成功している。

 

未来はより進化していて、

購入履歴のみならず、

 

サイトの閲覧履歴

SNSの投稿履歴

スマホを介した位置情報の履歴  など、

 

あなたの生活や嗜好のすべてを

AIが分析し、

 

より質の高いレコメンド(推薦)

を行ってくる。

 

そこには、

一切、人が介在していない。

 

エクスペリエンス、

 すなわちユーザーが得られる

「体験」や「感動」を想像しながら、

 

製品やサービスの開発に当たるのが

エクスペリエンス優先型の発想法  だ。

 

ジョブズは、

「顧客がどんな商品をほしがっているか?」

を考えるのではなく、

 

「どんな製品だったら

 顧客は圧倒的に感動するだろうか?」

 

といった視点に立って、

製品の開発を進めていたのである。

 

最高の「エクスペリエンス」を

提供できる会社が行き着く先は、

「営業をする必要すらない世界」である。

 

遠隔で戦うことができる

 インターネット時代においては、

 

固定費が安く、

人不足に陥っている地方こそ、

 

営業マンに頼らない

インサイドセールスが

発展していく可能性が高い。

 

おそらく本書の執筆段階では

想定されていなかったと思われるが、

 

新型コロナウイルスの猛威が

世界を席巻する今、

 

「人に会わずに仕事をする」ビジネスは、

これからますます有望になる。

 

今回のパンデミックが、

それを教えてくれる。

 

今後のビジネス、

投資のヒントをつかむためにも、

ぜひ、読んでみて欲しい。

 

 

今日一日の人生を大切に!

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