あなたはいつまで働くつもりですか? ①  vol.711

昭和初期、定年は55歳であった。

 

  そして「努力義務」として

  60歳定年が示されたのが 1986

 

その8年後の1994年に

60歳定年が「完全義務」化された。

 

70歳定年が「努力義務」化された

  昨年(2019年)の8年後は

 どうなるのか気になるところだ。

 

ということで、

 

あなたはいつまで働くつもりですか?

 

働く場所を取り上げられることに対して

    人は喪失感を持つ。

 

けれども、自分で選べるのなら、

働く場所を放棄する選択をする人もいる。

 

これを固い言葉に置き換えるなら、

  労働の権利と義務

と言えるのではなかろうか。

 

権利があるのなら、それは維持したい。

 

とりあげられたくはない。

 

けれども、もし義務でないのなら、

放棄したい場合もある。

 

このようなややこしい人間の心理を

見透かしたような法律の条文がある。

 

それが日本国憲法 第二十七条 だ。

 

第二十七条

 

  すべて国民は、

 勤労の権利を有し、義務を負ふ。

 

労働を権利として示す考え方は、

簡単に言い換えれば、

強制労働の否定ということになる。

 

つまり、

 

「強制的に働かされるわけではないが、

          働かなければ生きてゆけない」

 

そんな状況に置かれた際に、

私たちはどのように生きるのか、

 

ということで悩むことになる。

 

そしてそんな哲学的とも

言えるような状況に、

 

多くの人たちが置かれてしまって

いるのではないだろうか。

 

もし将来に対して不安を感じるのなら、

    私たちは労働そのものについての

    考え方を整理したほうがよさそうだ。

 

その際の視点は、個人と社会

そして、権利と義務  となる。

 

個人の視点で見た場合、

「義務的労働」とは生活を守るためのもの。

 

そして「権利的労働」とは、

自己実現などを目的としたものになる。

 

社会の視点で見た場合、

「義務的労働」とは互いに助け合うためのもの。

 

そして「権利的労働」とは、

社会貢献を目的としたものになる。

 

義務と権利 は、

それぞれ短期と中長期という時間軸で

読み替えてもよいかもしれない。

            つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

 

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