◇ 世界が急速に「リベラル化」
しているにもかかわらず、
「右傾化」しているように見える理由は、
先進国を中心に「知識社会」に
適応できないひとたちが
増えているからであり、
世界が豊かなった代償として、
先進国の中間層が崩壊したためだ。
これが、我々がいま体験していることなる。
◇ 誰もが働く必要がなくなれば、
思春期の若者から壮年、
あるいは高齢者まで、
人生の興味・関心は
性愛(男はセックス、女は恋愛)に
集中するようになるにちがいない。
リベラルな理想社会は
誰もが自己実現できる自由な社会であり、
そこは究極の「自由恋愛」の
世界になる。
もはや誰も結婚せず、
家庭をつくろうとも思わない
「自由恋愛世界」では、
一夫一妻のしばりは意味を失う。
そうなれば、
少数の魅力的な男が多数の魅力的な女を
独占するようになる。
◇ テクノロジーの指数関数的な向上で
AIが人間の知能をはるかに
上回るようになったとしたら
どうなるのだろうか。
もはやどんな人間もテクノロジーを
理解できなくなり、
機械(AIロボット)は
勝手に「進化」していくことになうだろう。
そうなれば「技術」と「魔術」の
区別はつかなくなり、
知能は意味を失って、
知識社会は終わり告げる。
◇ 子どもたちのあいだでは、
勉強して有名大学を目指すより
ユーチューバーの方が人気がある。
これは「教育の危機」といわれているが、
社会が「進化」しているのであれば、
これは正しい選択に他ならない。
「教育」は一部の人のためのものであり
大多数のひとたちにとって
「教育」はなんの意味もなくなる。
これから、
この国がどこへ向かうのか。
そのヒントが、
この本で得られた気がする。
とんでもない暗澹たる未来が
すぐそこに横たわっている。
完
今日一日の人生を大切に!
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