【パターン3】
クレーム対応が長引いたとき
◇ 職場の理不尽なクレーム対応を
放っておいてはいけない。
いくらメンタルがタフだといっても、
ネガティブな人間関係ストレスに
長期間さらされるのは危険だ。
例えばタフな交渉に長(た)けていると
社内で一目置かれていた
40代の中間管理職A氏が、
理不尽な要求を繰り返す
クライアントの担当となり、
心身を病んだケースもあった。
大口クライアント企業の横暴な担当者に、
まず前任者がメンタル不調となり、
その後任として登用されたのがA氏であった。
しかし一方的に納期の変更や
契約外のサービスを求めてきたり、
重箱の隅をつつくようなクレームを
繰り返しては怒声を上げたりする
担当者の対応に、A氏も翻弄され続けた。
数カ月後にそのクライアントとの
仕事はようやく終了したが、
その直後からA氏は動悸(どうき)や
冷や汗に急に襲われる
パニック障害を発症して休職してしまった。
◇ この例のように、
今までと全く勝手の違う理不尽な
クレームに長期間さらされた場合、
それまでバリバリ働いてきたタフな人でも、
精神的ストレスが高じて
メンタルを病むことがある。
こうした状況を会社が察知した場合は、
担当者を放っておいてはいけない。
長引くクレーム対応については
一人で頑張らせ続けるのではなく
複数で対応に当たらせる、
より権限のある経験豊かなスタッフを
派遣するなどして速やかな対応が
必要だと思われる。
◇ 以上、トンビ今まで経験した
タフネス社員がメンタルを病んだ
パターンを3つ紹介した。
どんな強い人でもメンタルを
病む可能性があるため、過信は禁物だ。
特に長引く過労や睡眠不足、
精神的ストレスの蓄積は、
健康を破壊する力となりえる。
心身に過剰な負担がかかってきたときは
誰もが早期にSOSを発することができる
職場環境づくりが必要であり、
SOSをキャッチした会社には
速やかに対応に乗り出す
柔軟なフットワークを持つ必要がある。
完
今日一日の人生を大切に!
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