◇「人口が減るのであればロボットや
人工知能でしのげばいいじゃないか」
という人もいる。
しかし、ロボットや人工知能で
少子高齢化問題が解決すると考えるのは、
あまりにも浅はかである。
ロボットをいくら増やしても、
ロボットが商店街をぶらぶらして
買い物をするわけではない。
ロボットは買い物をしてくれないので
内需は増えない。
家を借りることもない。
税金を払ってくれるわけでもない。
子どもを産んでくれるわけでもない。
ロボットは少子高齢化の
「労働面の解決」にはなるが、それだけだ。
すべての解決にはならない。
◇「令和」を迎えて日本は
何を考えなければならないのか。
日本の根幹は「少子高齢化」によって
足元が崩れ去っていこうとしているのだから、
「令和」の時代は必死になって
少子高齢化問題を
解決しなければならないのである。
何としてでも、
「令和」の時代で日本人の数を
増やす必要がある。
政治家も国民も一丸となって、
きめ細かく人口を増やす政策を
取り続けるしかない。
政治の焦点は、ここに的を絞るべきだ。
◇「昔は子供が労働力だったから
多子だったのだ。
先進国になったらそうでないから
多子にはならない」
「十分に成熟した社会では多子は望めない」
と言って、
日本の少子高齢化の解決を
あきらめさせようとする人間もいる。
しかし、日本の出生率は 1.44 で
人口が維持できないほどの少子化であり、
明らかに政治の無策や国民の無理解が
状況を悪化させている。
◇ 「少子高齢化」で問題なのは、
日本は団塊世代ジュニアの時代に
バブルが崩壊して、
本来は増えるべき人口が増やせないまま
放置されてきたことだ。
日本の人口はもっと増やせたのだが、
社会環境の悪化がその芽を摘み取った。
政治の無策が
そこに加わったのも不幸なことだった。
対策も何もしないで
「先進国は少子化だから放っておけばいい」
というのは言語道断である。
◇それでは、
日本は少子高齢化で崩壊するのか。
これについては
「少子化対策をするかしないか」
にかかっている。
問題がはっきりと認識されたら
対策することもできるのが日本人の強みだ。
もともと日本人は、
問題の現状認識と要因分析ができたら、
一丸となって対策を取り効果を計り、
さらに対応することができる民族である。
だから、日本人の国だからこそ
現状は絶望的ではないと言える。
少子高齢化が日本を蝕む
ガンであることを知り、
対策を取れれば日本はまだ
「終わり」にはならない。
「令和」の時代は、
少子高齢化問題に本腰を入れて
取り組んでくれる政治家が誕生し、
国民がそれを応援する光景が
見られるのだろうか。
そうなって欲しいが、
そうなるとも言えない。
「令和」がどんな時代になるのかは
わからないが、
「令和」は日本人が日本に誇りを持てる国に
なって欲しいと強く願っている。
令和の時代に、
新しい日本の希望を見たいと切に願う。
完
今日一日の人生を大切に!
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