仮想通貨は世界の仕組みを大きく変える      vol.171

 

◇ 2017年4月、改正資金決済法が施行され、

仮想通貨が正式な決済手段として

認められることになった。

 

これによって、仮想通貨を決済手段として

利用するための法的な仕組みが整備された。

 

現在ビットコインは、急ピッチで上昇を続け、

1500ドルを一気に超えた。

 

    恐るべし  ビットコイン‼️

 

この仮想通貨は、我々の社会を

どう変えるのか。

 

ここでビットコインの可能性を探ってみたい。

 

◇ ビットコインを使うことの

経済的意味は何か。

 

それは世界中のどこにいる相手とでも、

いつでも、迅速に、かつ低いコストで

取引ができることだ。

 

これは経済活動の姿を大きく変える。

 

とりわけ、大きな恩恵を受けるのが、

個人や零細企業だ。

 

大きな変化は、

まず金融取引の分野で起きる。

 

我々は送金などのサービスに手数料を払う。

 

ところが、ビットコインの

送金手数料は非常に低い。

 

ただし、安いとはいえ、ゼロではない。

 

このため、極めて少額の送金では、

手数料はバカにならない。

 

ところが、この問題を解決する新しい技術

 

「ライトニングネットワーク」

 

が開発されている。

 

これは、一連の取引の

最初と最後だけを記録するが、

その間の少額の取引はブロックチェーンに

記録せずに進めるというものだ。

 

このため手数料が極めて低くなる。

 

もしこの技術が使えるようになれば、

本当の意味で

 

「マイクロペイメント」
                               (少額送金)

 

が可能になる。

 

それによって、ビットコインの利用範囲は

飛躍的に広がると期待されている。

 

そして、マイクロペイメントが可能になると、

個人や零細企業がウエッブで商品や

サービスを売ることが今よりたやすくなる。

 

◇ 個人がフリーランスとして

働くことを可能にしたサービスに、

Uber、Airbnb  がある。

 

Uber、Airbnb は、

空いてる自動車や部屋について、

供給者と需要者をスマートフォンのアプリで

仲介するサービスを開発し急成長を遂げた。

 

ただし、既存のタクシー業界や

ホテル業界には大きな影響を与えるため、

規制をどうするかが、問題になっている。

 

ところが、先端技術は

その一歩先をすすんでいる。

 

Uber、Airbnb は、需要と供給の

マッチンングにおいて、

中央集権的な情報処理を行い、

かなりの手数料を徴収している。

 

しかし、ブロックチェーンは、

こうした仲介者を排除する。

 

Uber、Airbnb

行なっていることの大部分は、

ルーチン的な情報処理であることから、

「スマートコントラクト」の形に書き換えて、

ブロックチェーンで運用することができるのだ。

 

スマートコントラクト:
 コンピュータが理解できる形で書かれた契約

 

そうなると自動的に運営することができる。

 

つまり、サービスの需要者と供給者が

仲介者を介さずに直接結びつくことになる。

 

Uber の場合、

料金の20%の仲介料を取るが、

ブロックチェーンを用いる

シェアリングサービスなら、

このコストは、ずっと低くなる。

 

Uber、Airbnb は、タクシー事業や

ホテル事業を破壊するという意味で、

ディストラプター(破壊者)と呼ばれている。

 

だが、彼ら自身がブロックチェーンによって

いずれは破壊されてしまうのだ。

 

 ブロックチェーン技術は、

様々な分野で事業の運営者を変える。

 

それはこれまで経営者が行なってきた

仕事のかなりの部分を

代替えすることもありうる。

 

この技術は人間の仕事を奪うだろうか?

 

情報技術の進歩によって、

人間の職が奪われると懸念されている。

 

人間がうまくコンピュータを使うことによって、

人間でなければできないような仕事に

特化していくことは可能である。

 

働き方改革の究極の姿は、

そのような世界を実現することに他ならない。

 

今日一日の人生を大切に!

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