疲弊している居酒屋業界 ①  vol.867

コロナ禍で居酒屋業界は

 大変厳しい状況に置かれている。

 

大人数での食事や、

飲んで大声で話してしまうことが、

 

感染につながりやすいことから

政府が自粛を呼びかけているほか、

 

多くの企業で会食や宴会の中止が

呼びかけられている。

 

あと、1ヶ月ぐらい経つと

居酒屋にとっていちばんの稼ぎ時である

忘年会シーズンに突入することになるが、

 

明るい兆しはまったく見えない。

 

上場している居酒屋企業も

 例外ではない。

 

業界最大手のコロワイドホールディングスも、

売上高は前年比半分以下に落ち込み、

この状況で黒字を出すことすら想像できない。

 

三密を避けた食事をするなら、

まず少人数であることが大原則だ。

 

居酒屋は宴会で稼ぐビジネスであり、

少人数とは相入れない。

 

また、席の数を減らして、

三密を避けることを考えるならば、

 

店舗面積あたりの売上高は

がくんと下がってしまう。

 

このような状況では、

仮に席が満席になったところで

利益を上げていくのが難しい。

 

まさに八方塞がりと言える状況だ。

 

もっとも、外食産業と言う

  観点で見れば、

 

 売上高を伸ばしているところが

 わずかに存在する。

 

その1つが、マクドナルドを始めとする

ファストフード業界だ。

 

ポイントは

「持ち帰り」「知名度」

 

これを見習って業績を

改善することはできないだろうか。

 

しかし、居酒屋業界の現状をみると、

これは決して簡単ではない。

 

なぜなら、居酒屋業界は

徹底した安値競争が

繰り広げられてきたからだ。

 

和民や金の蔵、最近では鳥貴族など、

とにかく安く飲めればいいと言う

風潮広がった。

 

そんなところの食事をわざわざ

テイクアウトして食べたいと思うだろうか。

 

おそらくほとんどの人は

そんな事をしたいとは思わない。

 

このままいくと

  大多数の居酒屋が、

 

店舗の閉鎖や倒産に

追い込まれてしまう可能性がある。

 

現に、すでに多くの企業が

店舗の撤退を始めている。

 

財務的な余力のない企業から、

この流れは加速することになる。

          つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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