改元がトリガーとなり経済危機を引き起こす ① vol.503

 

「改元」というのはご存知のとおり、

    天皇の在位期間を基準に定められる。

 

今回は新天皇が即位されることで、

新たな元号が制定されることになった。

 

「改元」自体が特別な何かを

持ち合わせているわけではないが、

 

過去の金融市場に起きた事象を見ると、

改元直後から数年は特別な状況が

示現することが多いことがわかる。

 

◇ これを改元のせいにするのは

   極めて不遜な見方であり、

   戦前ならば不敬罪になりかねない。

 

だが、あえて

昭和」「平成」を例にとると、

 

凍りつくような事態が

発生していることに気づかされる。

 

◇ 株式市場ではご祝儀相場を

    期待する声も高まっているが、

 

しかし、過去の改元後の状況を冷静に見ると、

そういったことではない逆の状況が

示現するアノマリーが確かにあり、

 

しかもその中身は恐慌暴落という

極めて恐ろしい事態であるところが、

なんとも気になるところだ。

 

アノマリー : 理論的な根拠はないが、  
                 よく当たるとされる経験則

 

◇ まず、大正から昭和という元号に

     切り替わった後について

     見てみることにする。

 

大正天皇崩御の翌年の昭和23月、

衆議院予算委員会の中で、

 

当時の片岡直温蔵相が

 

「東京渡辺銀行が

     とうとう破綻を致しました」

 

と失言したことから始まって

金融不安が顕在化し、

 

中小銀行を中心に

大規模な取り付け騒ぎが発生した。

 

当時は大慌てで片面印刷の

200円圏を急遽印刷して、

 

現金供給に努めるなどといった対応で

なんとか取り付け騒ぎを

鎮静化させることとなった。

 

しかし、1929年・昭和4年には

世界恐慌が、

 

そしてその翌年の昭和5年には

昭和恐慌が発生して、

 

国内の経済は壊滅的な打撃を

受けることとなった。

 

その後第二次世界大戦が勃発し、

経済もろとも焦土と化した。

 

  昭和から平成への移行時は、

    平成元年の年末に日経平均は

     38915円  をつけた後、

 

 バブルがはじけ、

 

大きく下落を始めることになったのは

周知の事実だ。

 

それから実に30年近く

人々の気分は沈下し、停滞することになった。

                                        つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

 

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