坂の上の坂③  vol.1106

◇ 60歳を過ぎてから、

 急に自分にあったコミュニティを

 見つけようとしても、

 

 それはそう簡単なことではない。

 

「定年後は妻とゆっくり旅行に」

 

 と、夢を抱いている男性も多い。

 

しかし、奥さんは

そんなことをまった<

期待してないばかりか、

 

「旅行は友達と楽しみたい」

 

と、思っているかもしれない。

 

◇ 下手すると、

  家の中にじっとひとりで

 閉じ籠もるしかなくなる。

 

 でも、これが家族には

 一番嫌われることなのだ。

 

これがまさに

「熟年離婚の最大の原因」

とも言われている。

 

三度の食事を作らされる

羽目になる奥さんにとっては、

 

これが最も大きな

ストレスになるのである。

 

つまり、

会社を退職した定年後は、

 

家にも居場所がなくなる

可能性があるということになる。

 

そんなことを現役時代は

考えてもみなかっただろうが・・・

 

◇ 定年を迎えるにあたって

  大事なことは、

 

「コミュニティを

 少しずつシフトしておくこと」

 

定年前に、じわじわと

片足を移していくべき、

「サプのコミュニティ」

いくつか探しておくといい。

 

もうすでに、その軸足が

コミュニティの方に

移動している人も

多数いるかもしれない。

 

そもそも会社を離れた

コミュニティでは、

名剌の威力はまったくない。

 

「坂の上の坂」では、

もう名刺を持ち合わせないのが

現実なのだ。

 

「会社」という所属がなくなり、

 

「ただの暇そうな

 淋しい家に居場所がない

 年金暮らしのオヤジ」 に

 

 なってしまうのである。

          つづく

 

<今日の名言>

江戸時代の儒学者、
佐藤一斎はかつてこう言った。

「賞と罰は、大略十中の七は賞し、

 十中の三は罰するのが過当である」

 

*優しさ(七)、厳しさ(三)の
 バランスが大事。

 

 

今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください