坂の上の坂④  vol.1107

◇ 欧米の社会では、

 どこにいっても

 パートナーと一緒。

 

 つまり夫婦がワンセットで

 行動することが多い。

 

 よく言われる個人主義ではなく、

 欧米は「二人社会」だということ。

 

◇ たとえば、

 食事に招かれたとする。

 

 ビジネスでも

 ちょっと関係ができ始めると、

 

「今度、ディナーを」と誘われる。

 

このとき一人で

いくわけにはいかない。

 

パートナーを必ず求められる。

 

当然、ホスト側も夫婦で

もてなすため、

 

こちらも夫婦か、

 

誰かしら別のパートナーと

一緒ということになる。

 

これが欧米での礼儀である。

 

◇ ところが日本では、

  政治家を除くと、

 

 夫婦で公の場に

 出ていくことをあまりしない。

 

旦那は会社の同僚と

いつも飲みにいってしまう。

 

休日のゴルフも、

取引先のお客や

会社の同僚と出かけていく。

 

妻は妻で、

料理やテニスなどの

コミュニティに出かけていく。

 

このようにどちらも

そばにいてほしくないというのが

本音かもしれない。

 

◇ 定年退職して、

 一人で寂しくなったからといって、

 

 いきなり60歳になってから

 奥さんを誘っても難しい。

 

「勝手に行ってくれば~」

 断れるのが落ちだ。

 

40代くらいから少しずつ

始めておかないと、

 

ペアで動くというのは、

なかなかスムースにいかない。

 

意識して、

30代、40代、50代から、

 

「二人主義」で行動するクセを

つけておく必要がある。

 

◇ つまり、「坂の上の坂」の

 世代にとって必要なことは、

 

 「会社」ではなく「社会」へ、

 

さらには「家族との人生」

意識をシフトすることなのだ。

    ・・•ここが大変重要!

 

とりわけ45歳から55歳の間に

「社会的なものごと」への関心を、

 

ビジネスや会社の軸からだけでなく、

 

地域とか別のコミュニティ

視点からも捉えなければならない。

 

「それが新しい行動へとつながり、

 これから生き抜く重要な鍵になる」

 

とトンビは考える。

 

この新しい視線の獲得こそ

「坂の上の坂」を上る原動力となる。

 

定年間近のみなさま!

 

家庭が手遅れの場合には、

 

「コミニティーでの活動」

なによりも大切になるのである。

 

そしてそこにしか

あなたの居場所はないのである。

            完

 

 

今日一日の人生を大切に!

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