佐藤一斎(さとういっさい) vol.1068

学を為すには、

人の之(こ)れを強(し)うるをまたず。

必ずや心に感興する所有って之を為す。

 

佐藤一斎は江戸後期の儒者。

 

   江戸の儒者で

   講義の名手は三人いた。

 

室鳩巣細井平洲 と、

この 佐藤一斎 である。

 

その彼が冒頭のように

教育の秘訣を語っている。

 

俗に「教化する」というが、

教と化とは意味が違う。

 

教は「単に知識を教えること」

 

化は「心を変化させること」

 

人に教育するには、

 

「化して之れを教うるは、

   教え入り易きなり」

 

まず学生の心を感化し、

やる気にさせてから教えると

知識が入りやすい   という。

 

なるほどなるほど。

 

 なんでも同じである。

 

 本人が学びたくないのに

 早期教育を強行するのはいけない。

 

草木の移植には必ず時期がある。

 

肥料をやるにも程度がある。

 

早すぎても遅すぎてもいけない。

 

多すぎても少なすぎてもいけない。

 

子弟の教育も社員の教育もまた同じ。

 

学問は強いてはいけない。

 

自分から感動して勉強したいと

思わせるのが大切だという。

 

だが

 人をやる気にさせるのは難しい。

 

 どうすればよいか。

 

自分が感動してはじめて

他人を感動させることができる。

 

何よりもまず教える側の先生のほうが

学問に感動しなければならない。

 

親や先生が面白くないものを、

子供が面白がるはずはないということ。

 

仕事も同じ。

 

まずは 上司が感動

 

そうすれば部下の心が必ず動く。.

 

<今日の名言>

仕事のできる人とは、

自分で仕事を見つけだしてきて、

自分でそれを片付ける人のことだ。

        邸永漠(作家・実業家)

 

*会社から与えられた特定の仕事だけを
 繰り返しているだけでは、自分の人生を
   実り多いものにすることは難しい。   
 日々あらたな創造をしている人だけが、
 たどりつける場所がある。

 

今日一日の人生を大切に!

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