米中貿易戦争は「5G」によりさらに悪化する⑦       vol.688

米国国防省から発表された、

 

 5Gエコシステム:

     国防総省に対するリスクとチャンス」

 

この報告書は、

これから第4次産業革命の

中核になる5Gのテクノロジーでは、

 

アメリカが中国にかなわないことを

正直に認めた、一種の敗北宣言でもある。

 

アメリカがどれほど中国に

圧力をかけようとも、

中国の発展と拡大は抑止できないとしている。

 

しかしこれは

アメリカの軍事産業のサプライチェーンと

レアアースの供給が中国企業に握られ、

 

それが安全保障上の

脅威となっているのと同じ構図だ。

 

これがトランプ政権が

中国に対して厳しい関税をかけ、

 

なにがなんでも排除しようとしている

理由に他ならない。

 

中国の経済とテクノロジーの拡大を

国家の安全保障の危機として

感じているアメリカが、

引き下がることは絶対にないだろう。

 

もちろん、今回のように

一時的な妥協はあるだろうが、

 

中国のテクノロジーの発展と拡大が

完全に止まり、経済が地盤沈下しない限り、

アメリカの圧力は続く。

 

アメリカが中国の拡大を許し、

    覇権の凋落を許容することは

  絶対にない。

 

しかし一方、この報告書にもあるように、

アメリカの圧力が強まれば強まるほど、

 

中国のテクノロジーの発展は加速し、

世界をリードすることになるだろう。

 

とするなら、

2021年から始まる2期目のトランプ政権は、

 

少なくとも中国に対しては

凶暴化すると思われる。

 

米中対立はさらに激化し、

両国の貿易がほとんど止まることも

可能性としてはある。

 

そしてそのときトランプ政権は、

日本をはじめとした同盟国に

 

アメリカを選ぶのか、

 

それとも中国を選ぶのか

 

迫ることにもなるだろう――

 

もちろん日本には、

アメリカ一択しか選択筋はない。

             完

 

 

今日一日の人生を大切に!

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