世界中がカルロス・ゴーンをパッシング   vol.689

仏紙フィガロは、

 中東レバノンに逃亡した

   日産自動車前会長の

   カルロス・ゴーン被告が、

 

仏自動車大手ルノーの会長職などを

辞任した際の退職手当

25万ユーロ(約3000万円)の

支払いを求め、

 

昨年12月に仏労働裁判所に

申し立てを行ったと、

読売新聞が報じている。

 

フィガロの取材に対しゴーン被告は、

 

ルノーでの私の辞任は茶番だ。

退職に伴う全ての権利を要求する。

 

と述べた。

 

ルノーに対しては、

年額約77万ユーロ(約9400万円)の年金や

受け取っていない業績報酬の支払いも

求めるという。

 

また時事通信は、

  フランス最大の労働組合、

  労働総同盟(CGT)の

  マルチネス書記長の言葉として、

 

仏自動車大手ルノーに対して

退職手当を要求している

カルロス・ゴーン被告を

「卑しい」と非難したと伝えている。

 

マルチネス氏は、

 

ゴーン被告はルノーで数万人を解雇した。

雇用と業界をめちゃくちゃにしておきながら、

ルノーをクビになった従業員のように

労働裁判所へ行こうとしている。

 

と指摘。

 

「彼は人を見下す金持ちだ」

 

と糾弾したという。

 

もはやゴーン被告の評判は

「崩れ落ちてしまった」

といっても過言ではないだろう。

 

この退職金に関する報道を

  見る限りでは、

 

 搾り取れるところから金を

 せびろうとする、

 ただの金の亡者にしか見えない。

 

会見では一方的に

言いたいことだけを言い放ち、

挙句の果てには金の要求。

 

辣腕を振るった

かつてのカルロス・ゴーンは、

一体どこへ行ってしまったのだろうか?

 

高額の保釈金を

  いとも簡単に放棄し、

 

 多くのメディアを集めて

 会見を開いたことで、

 

自身の富裕ぶりと

影響力の大きさを見せつけた、

日産自動車前会長のカルロル・ゴーン被告。

 

ただ、レバノンは深刻な金融危機に

陥っているため、

 

ゴーン被告は一週間当たり

数百ドル前後しか現金を手に入れられない

可能性があるとロイターは伝えている。

 

レバノンの金融経済は

 過去数十年の中でも最悪な状況。

 

外貨不足に伴って自国通貨

レバノンポンドは急落し、

銀行は預金引き出しを厳しく制限している。

 

ゴーン被告も地元テレビの

インタビューで、

 

レバノンの銀行に海外から

送金するつもりかと聞かれると、

 

たとえレバノンに送金しても、

知っての通り使うことはできない。

 

私は全レバノン国民と同じく

この国の銀行に預金があり、

250ドルないし300ドルしか

引き出せない。

 

 私が置かれた状況は全国民と同様だ。

 

と認めている。

 

レバノンでは金融危機のために

  企業が解雇や減給、労働時間短縮に

  動いており、

 

  経済情勢が悪化すれば、

  貧困率が50%に達しても

  おかしくないと世界銀行が警告。

 

こうした危機の一因は、

根深い汚職や政府の放漫財政にあるといい、

 

レバノンの公的債務は

世界最悪クラスの水準にある。

 

こうした中、カルロス・ゴーン被告は、

 ロイターもインタビューに応じ、

 

被告が主張する日産による陰謀について、

逮捕後間もなくフランス大使から

耳にしたと明かしたという。

 

ゴーン被告は、

 

正直に言って逮捕された時は

ショックだった。

 

 最初に依頼したことは日産に連絡して、

弁護士を送ってほしいということだった。

 

と振り返り、

 

翌日、フランス大使が訪れ

『日産が君に反旗を翻している』と

打ち明けてくれた。

 

それで私はすべてが陰謀だと気づいた。

 

と語った。

 

自らの逮捕、解任劇について息巻いて

  見せた記者会見から1ヶ月余り、

 

ゴーン被告について同情論が

薄れてきた感は否めない。

 

ルノーに対して退職手当を要求したことで、

フランスでも疑問の声がネット上で

挙がり始めている。

 

 

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