米中貿易戦争は「5G」によりさらに悪化する①    vol.682

今回のテーマは、

    米国防総省の報告書が明らかにした

   5G通信」の実態についてである。

 

これを読むと、

米中関係の将来を見通すことができる。

 

『米中貿易戦争の裏側』遠藤誉著

にも詳しく紹介されており、

すでにご存じの方も多いかもしれない。

 

 

今年の4米国防総省の

 「イノベーション委員会」は、

 

5Gエコシステム:

    国防総省に対するリスクとチャンス」

 

  というタイトルの報告書を公開した。

 

これは、次世代の通信規格である

5Gをめぐる米中の攻防の実態を

詳しく調査した報告書である。

 

 8カ月前の報告書なので、

    新しいものではない。

 

だが、公開当初はさほど

注目されていなかったものの、

 

最近になって、

トランプ政権が仕掛けた

米中ハイテク戦争の

基本的なシナリオであるとして、

 

改めて注目されている報告書だ。

 

一時的に妥協した米中貿易戦争だが、

    米中関係はさらにこれから悪化し、

 

一層鋭い対立関係になるのではないかとの

観測が強まっている。

 

それというのも当初は、

 

ハイテク覇権を狙う中国を

アメリカが抑止することが、

 

米トランプ政権の

基本的な狙いだとされてきた。

 

しかし、実はアメリカの

中国敵視策の背景には、

 

もっと深刻な事態があることが

次第に理解されるようになってきたからだ。

 

その深刻な事態とは、

 

「中国がすでにアメリカの

   深刻な安全保障上の脅威になっている」

 

という事実だ。

 

それは、南シナ海や東シナ海、

そして「一帯一路」地域における

中国の軍事的な勢力拡大のことではない。

 

当然それは懸念されることではある。

 

だがアメリカが懸念する

中国の本当の脅威とは、

 

アメリカの安全保障の

根幹にかかわるものなのである。

                              つづく

今日一日の人生を大切に!

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