◇ 日本と争うだけでも韓国には
危機的な負担となるが、
韓国はそれ以外の問題も
同時に数多く抱えている。
その1つが、トランプ政権による
WTO(世界貿易機関)への
韓国優遇停止勧告だ。
◇ WTOはいまだに韓国や中国を
「発展途上国」として、
特別に高率の輸入関税を認め、
両国の経済を保護している。
これにトランプ大統領が噛みついた。
すでに世界でも有数の豊かな国になった
韓国や中国に対して、
「途上国特別待遇」は止めろ、
というもので、
WTOが止めなければ、
米国がこれに代わって韓国、中国の
関税を引き下げさせる、 と言っている。
◇ 韓国は自国の農業を守るために、
輸入コメなどに500%以上の関税を
課している。
こうした恵まれた環境が、
トランプ大統領によって崩されようとしている。
少なくとも米国は韓国・中国に対して
「もはや途上国特別待遇はしない」と言っている。
◇さらに韓国は、米国に支援を求めた際、
トランプ政権から「踏み絵」を
強要させられている。
つまり、韓国は最後には
中国をとるのか !
米国をとるのか !
の姿勢を問われている。
◇ 米国は中国と「新冷戦」を
展開しようとしている。
習近平国家主席とは、
個人的に「友人」であっても、
冷戦を戦う国であり、
韓国は,
中国の同盟国になりたいのか !
米国の同盟国に留まるのか !
態度をはっきり示せ、
と迫ったことになる。
できれば両方とうまく付き合いたい韓国には、
苦しい選択となる。
◇ そして最後のよりどころと見る
北朝鮮が韓国の文大統領を
裏切るリスクがある。
このところの北による
短距離ミサイルの発射実験は、
明らかに韓国への牽制と見られる。
北は米国の支援を得て、
北朝鮮主導の「新コリア」建設を
考えている模様で、
在韓米軍、並びにその家族は38度線から離れ、
ソウルよりも南に移動している。
◇ このような動きを見ていると、
さらに在韓米軍が引き揚げた後に、
北が南進し、
半島を統一する可能性だって考えられる。
この場合、韓国は消滅することになり、
その場合は韓国からの移民難民が
日本に押し寄せる可能性も出てくる。
◇ 韓国は存亡の危機にあることを
認識すれば、
日本にケンカを売っている場合ではない。
日本も火遊びを続ければ
やけどを負いかねない。
◇ かつて日本に侵略されたとの
怨念が強い韓国には、
これまでの非礼を顧みる余地は
ますますなくなり、
再び日本に侵略されるな、
悪いのは日本の侵略主義だと,
反日感情を高め、
国がまとまりつつある。
その間に、日韓には、
北朝鮮・中国・ロシアが
チャンスとばかりに両国を攻め込んでいる。
◇ 日本も東シナ海、北方領土が
中ロに脅かされつつある。
外交交渉が通じないと、
GSOMIAの延長がなされない可能性もある。
そうなると東アジア地域の
安全保障がにわかに脅かされ、
日韓が共倒れするリスクが出てくる。
歴史認識問題を抱える両国に、
理性・道理での解決は容易ではない。
日本は落としどころを見つけつつ、
大人の対応が必要と思われる。
完
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