令和時代に必要な「論語」と「算盤」① vol.542

 

◇ 令和時代が開幕した。

 

    これまでの時代にたまった、

     淀んでいるものを取り除き、

 

長年かけて継いで築いてきた

功績や普遍的な価値を再確認し、

 

日本の本来の姿を磨く

最適な時代の節目が訪れている。

 

◇ そして令和という元号が

    明らかになってからおよそ一週間後に

    日本の紙幣の刷新も発表された。

 

世の中の流れはキャッシュレスであり、

新たな紙幣のデザインは時代遅れ

という考えも確かにある。

 

トンビ自身もキャッレスの信奉者であり、

確かにお金の存在意義を「機能」のみしか

考えなければ、リアルな紙幣の発行はいらない。

 

ただ、お金には「機能」だけではなく、

「メッセージ性」という大事な意味がある。

 

逆にメッセージ性がなければ、

お札を印刷することには意味がない

ということになる。

 

◇ 日本の新しい時代である令和における

    紙幣の刷新の図柄から

    読み取られるメッセージとは何か。

 

それは

 

    「サステナビリティ」

 

つまり持続可能な社会を築くことであり、

そのために三者への期待が

示唆されていると思われる。

 

北里柴三郎・・・ライフサイエンス

津田梅子・・・・女性の活躍

渋沢栄一・・・・経済人

 

 あるいは、研究、教育、実業

 と置き換えてもいい。

 

特に経済人が国の紙幣の図柄になる例は

日本のみならず、世界で前例がなく、

 

より一層、メッセージ性を感じる。

 

◇ 現在の資本主義は格差や

    ブラック企業を産むなど

    様々な課題を抱えており、

 

そんな中で、

 日本の新しい時代の最高額面の紙幣は、

 あえて「日本の資本主義の父」

 肖像を採用した。

 

このメッセージ性とは何か。

 

実は、渋沢栄一は「資本主義」

という言葉を使っておらず、

「合本主義」という言葉を使っていた。

 

会社を資本で支配する大株主より、

少数株主の会社形態の方が価値を

多数へ分配できて国が富むと

考えたからだろうか。

 

◇ 日本の新しい時代に必要だった銀行を

    日本で初めて興した際の株主募集布告で

    渋沢栄一が次のように提唱している。

 

「銀行は大きな河のようなものだ。

    銀行に集まってこない金は、

    溝に溜まっている水や

     ポタポタ垂れている滴と変わりない。

 

    折角人を利し国を富ませる能力があっても、

    その効果はあらわれない。」

 

これは銀行に集まってくるお金だけではなく、

少数株主という「滴」でも同じことが言える。

 

一滴一滴の滴が、共感によって寄り集まり、

共助によって互いを補い、

 

「今日よりもよい明日」を共創することが、

日本の資本主義の原点である

渋沢栄一の合本主義だ。

 

◇ 渋沢栄一と同時代で著しい功績を築いた

    三菱財閥の創始者である岩崎弥太郎は、

 

才能ある経営者が資本も掌握して

会社を舵取るべきと考えたようだ。

 

合理的な考えで、現在でも同じような

経営者・投資家がいる。

 

◇ 一方、渋沢栄一は合本主義によって

    会社の利益が多数へ還元され、

    国が富むことを目指していた。

 

一人ひとりが豊かになれば、国が豊かになる。

 

民間力の向上によって、国力が高まる。

 

そして、その未来を実現させる主役は

民間の一人ひとりである。

 

渋沢栄一は「未来を信じる力」の

持ち主であった。

 

その民間人が導く豊かな国の未来を

 実現させるために渋沢栄一が唱えたのが、

「論語と算盤」であった。

                               つづく

 

今日一日の人生を大切に!

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