◇ マリファナの用途には、
次の3種類があると考えて欲しい。
1 娯楽用マリファナ
2 医療用マリファナ
3 産業用マリファナ
アメリカはこのすべてを、
ゆっくりと着実に合法化させているのである。
理由は最初から言っている通りだ。
娯楽用、医療用、産業用の
すべてでマリファナはカネになり、
実際に莫大な資金が
そこに集まり出しているからだ。
アメリカはビジネスとして、
ここで「先手」を打っている。
あと数年もすれば、娯楽用マリファナも
医療用マリファナも産業用マリファナも、
アメリカ全州で合法化
されていたとしても不思議ではない。
◇ 娯楽用マリファナと違う部分で、
社会に問題を提起しているのは
医療用マリファナである。
マリファナは重度てんかんを
抑制する効果が実際にあることが
知られている。
てんかんの危険な発作を抑制する。
他にも、鎮痛、催眠、食欲増進、抗がん、
自閉症の治癒、多発性硬化症の緩和、
ぜんそくの抑制、生理痛の緩和、
嘔吐の緩和、PTSDの緩和等、
マリファナの成分は
医療の発展に大きく寄与する。
◇ 今まで、マリファナは栽培することも
所有することも違法だったので、
その研究が進まなかったし、
ましてマリファナの成分を含んだ
薬を出すというのは考えられなかった。
しかし、時代は大きく変わった。
◇ その裏側にはオピオイドという
鎮痛剤が引き起こした社会問題がある。
オピオイドは優れた鎮痛作用を持つ薬だった。
1日1錠を飲めば12時間効果が持続して
痛みを感じない薬だと喧伝された。
しかし、この薬はヘロインと同様の
依存性を持ち、依存すればするほど
効かなくなるというものだった。
結果的にオピオイドは
激しく乱用されるようになり.
過去20年で700万人が
オピオイド依存に陥るという
「アメリカ史上最悪のドラッグ汚染」
の元凶となってしまった。
◇ 一方で、医療用のマリファナには
副作用も依存もない自然な鎮痛作用がある。
オピオイドの害が広がれば広がるほど、
医療用マリファナは見直され、
そして求められ、
研究されるようになっていったのだ。
「最初から医療用マリファナが
解禁されていれば、
オピオイド汚染はこんなにも
深刻にならなかったはずだ」
このように訴える人も多かった。
◇ そして、いよいよ莫大な資金が
医療用マリファナに流れ込むようになった。
アメリカやカナダでいくつもの
医療用マリファナを使った治療薬を
製造する企業が上場するようになっている。
GWファーマシューティカルズ、
クロノス・グループ、
キャノピー・グロース、ティルレイ……。
こうした企業がニューヨーク株式市場に上場し、
本格的に始動しようとしている。
さらに、今後は巨大製薬大手のアッヴィが
確実に医療マリファナの分野に進出してくるし、
メルクやノバルティスも医療マリファナの分野に
関心を寄せているのがニュースになっている。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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