日本版GPS衛星「みちびき」によってもたらされるもの ① vol.429

 

◇ 日本版GPS衛星「みちびき」

     本格的なサービスが11月から始まり、

 

専用の受信装置を使えば、

これまで最大10メートル程度あった

位置情報の誤差が、

 

数センチにまで縮まることから、

さまざまな分野での活用が期待される。

 

日本版GPS衛星「みちびき」は、

去年10月までに合わせて4機が打ち上げられ、

これまで調整が行われていた。

 

衛星を管轄する内閣府は運用ができる

4機体制の準備が整ったとして、

昨年11月から本格的なサービスを開始した。

 

「みちびき」は、アメリカのGPS衛星を

     補完する信号を出し、

 

    少なくとも常に1機は、

    日本のほぼ真上に来る軌道を飛んでいる。

 

これまでは、都市部など高い建物がある場所では、

信号が遮られて、スマートフォンやカーナビなどの

地図上の自分の位置がずれることがあったが、

 

ほぼ真上から届く「みちびき」の信号は、

ビルで遮られることがほとんどなく、

 

「みちびき」の信号に対応した製品では

位置情報がより安定し精度が高くなる。

 

◇ さらに、「みちびき」が出す

「補強信号」と呼ばれる特殊な信号を

    受信できる専用の装置を取り付ければ、

 

これまでは最大で10メートル程度あった誤差を

数センチにまで縮めることができる。

 

このため、自動車の自動運転の実用化や

トラクターやコンバインなど農業機械の無人化、

 

ドローンによる宅配サービスの実現など、

さまざまな分野で活用が期待されている。

 

メーカー各社では、「みちびき」の受信装置の

販売を本格化させているほか、

 

携帯各社も「みちびき」に対応した機種を

さらに増やしていくとしている。

 

◇国が日本版GPS衛星の

    整備を進める理由の1つは、

 

位置情報の誤差をできるだけ小さくして、

新しい産業の創出や便利な生活の実現に

つなげるためだ。

 

現在、日本ではほぼ地球全体をカバーしている

アメリカのGPS衛星を主に利用して

位置情報のサービスが行われているが、

最大で10メートル程度の誤差がある。

 

誤差の原因としては、

高い建物や山などの障害物があると

信号が遮られたり反射したりして、

 

必要な電波の受信ができなくなることや、

大気の層の影響で信号の電波が

乱れることなどがあげられる。

 

4機体制で運用する「みちびき」は、

少なくとも常に1機は、

日本のほぼ真上に来る軌道を飛んでいるため、

 

建物が密集する都市部でも

ほぼ真上から信号が届き、

 

信号を受信できなかったり

乱れたりするケースが減る。

 

また、「みちびき」は、

大気の層による電波の乱れを補正した

「補強信号」と呼ばれる

特殊な信号を出す機能がついているため、

 

高い精度の位置情報を提供できるようになり、

専用の受信装置を使えば誤差を

数センチまで縮めることに成功した。

 

また位置情報を使った

さまざまなサービスが登場する中、

 

国はインフラの1つとして、

海外に頼らない独自のシステムを

持つことが必要だともしている。

 

◇ 今後も衛星の打ち上げが計画されていて、

    2023年度には、7機体制にまで拡充し、

 

アメリカのGPS衛星など

海外のシステムを使わなくても位置情報を

提供できるようにするということだ。

 

当初、アメリカが世界に先駆けて開発、

導入したGPS衛星の位置情報システム。

 

日本のほか、ロシア、ヨーロッパ、中国、

それにインドなども衛星を打ち上げていて、

 

各国独自にシステムを整備する動きは

国際的に広がっているのである。

                            つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

Amazonゼロ円仕入れ転売で3倍稼ぐ方法
https://ex-pa.jp/it/nQB/97I

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください