◇ モビリティ改革については
過去すでに投函したが、
その全容が明らかになりつつあるので
本日からシリーズでその続編を紹介する。
モビリティ改革により
クルマを買う時代は終わる ①、② vol.380、381
http://dr-tonbi.jp/2018/10/22/0380/
http://dr-tonbi.jp/2018/10/23/0381/
◇ 2019年に向けた注目の
ビジネスキーワードとして急浮上している
「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」
自動車メーカーや公共交通を巻き込む
「100年に一度」のモビリティ革命は、
どのような産業インパクトをもたらすのか。
◇ 「MaaS 」と書いて、「マース」と読む。
* Mobility as a Service の略
すなわち 「サービスとしてのモビリティ」
を意味する言葉である。
この「MaaS」が今、世界の自動車業界、
交通サービス業界を席巻し始めている。
◇ 18年10月、大きな驚きをもって
迎えられたトヨタ自動車と
ソフトバンクの提携・共同会社
設立の発表においても、
「MaaS」という言葉が使われていた。
Mobility 側のトヨタと
Network 側のソフトバンクから、
MONET Technologies
(モネ テクノロジーズ)
と名付けられた共同会社は、
「需要と供給を最適化し、
移動における社会課題の解決や
新たな価値創造を可能にする
未来のMaaS事業」
を行うという。
◇ 2020年代には、トヨタの
「 MaaS」専用次世代車両である
「e-Palette(イーパレット)」による
「Autono-MaaS」事業も展開していく方針だ。
「Autono-MaaS」はトヨタの造語で、
「自動運転(Autonomous)によるMaaS」
を意味する。
トヨタは「MaaS」を実践するために、
真逆の体質の企業に見えるソフトバンクと
提携する道を選んだと言える。
なぜか?
それは自動車メーカーとして生き残る道は、
これしかないからである。
◇ この1年間、豊田章男社長は、
「100年に一度の大変革の時代」と言い続け、
今年1月には
自動車メーカーであることを超えて、
「モビリティ・カンパニー」
に自己変革することを宣言した。
世界有数の自動車メーカーに、
このような大決断を迫るような事態が今、
世界で進行している。
そのモビリティ革命の中心にあるのが、
「MaaS」 である。
「MaaS」が迫る本質的な
パラダイムシフトの正体とは何か。
考えるだけで
そこには、ゾクゾク、ワクワク感がある。
◇ まず「MaaS」を正しく定義付ける
ことから始めよう。
「MaaS」とは、
マイカーという魅力的な移動手段と同等か、
それ以上に魅力的なモビリティサービスを提供し、
持続可能な社会を構築していこうという
全く新しい価値観やライフスタイルを
創出していく概念のことだ。
鉄道、バス、タクシー、
レンタカーといった従来の交通サービスや、
カーシェアリング、自転車シェアリング、
配車サービスなどの
新しい交通サービスをすべて統合し、
1つのスマートフォンのアプリを通じて
ルート検索、予約、決済機能にオンデマンドで
アクセスできるようにする。
◇「MaaS」アプリの利用者は、
移動のニーズに応じて最適な
交通サービスの組み合わせを選択し、
ドア・ツー・ドアでシームレスに、
かつリーズナブルに移動できるようになる。
これが「MaaS」のイメージ。
従来、各モビリティサービスに
個別にアクセスしていたものが、
「MaaS」アプリで一括して予約、
決済できるようになるのである。
つづく
今日一日の人生を大切に!
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