男性のためのアンチエイジング入門 ② vol.416

◇ テストステロンの作用は女性でも同じで、

    優れたリーダーシップを発揮する女性は

    テストステロン値が高いことが多い。

男女を問わず、生まれつきの

テストステロンの多さは

手の指の長さに表れる。

テストステロン値が高い人は

人差し指よりも薬指が長い傾向がある。

占いのように聞こえるかもしれないが、

しっかりエビデンスがある話だ。

◇ 個人差は大きいが、一般に年を取ると

    テストステロンの分泌は減っていく。

また、ストレスも強く影響する。

ストレスが視床下部から脳下垂体に作用し、

精巣でテストステロンが

つくられる量が減るのだ。

帝京大学で行われた調査では、

60代以上よりも40~50代男性の

テストステロン値が低い傾向があった。

仕事のストレスが原因ではないかと

考えられている。

最近よく耳にする“男性更年期”とは、

加齢やストレスによって

テストステロンが著しく減ってしまった状態。

医学的には LOH症候群

(加齢男性性腺機能低下症候群)と

呼ばれる立派な病気だ。

気持ちが沈む、やる気が出ない、

よく眠れない、頭が痛い、

疲れやすいなど、テストステロンが

減ることで心身に多くの不調が表れる。

◇ テストステロンが低い人は

    内臓脂肪が増える傾向があるので、

     生活習慣病にもなりやすくなる。

実際、テストステロンを補充すると、

脂肪が減って筋肉が増える。

国民健康・栄養調査によると、

今世紀に入ってから

中高年男性の肥満が増えているが、

ストレスによって全体にテストステロンが

減っているのかもしれない。

◇ 不調だけに留まらず、

    テストステロンが低い男性は

    寿命が短い傾向があることも分かっている。

高血圧、糖尿病、がん、心臓病などの

リスクが軒並み高くなるためで、

テストステロンの低下は

命にかかわる問題なのだ。

◇逆にテストステロンが増えると

寿命が延びる。

サーチュインという長寿遺伝子があり、

運動、そしてテストステロンによって

スイッチが入ることがわかっている。

男性のアンチエイジングは

テストステロンを増やすことがポイントだ。

先ほど触れたように、

テストステロンには

筋肉を増やす作用があるが、

運動で筋肉に刺激を与えることで

テストステロンも増える。

同じく、ストレスを感じたときに

分泌されるコルチゾールというホルモンが

減ることも確認された。

背中を丸めていると気分が沈み、

胸を張ると気分が明るくなるのは

気のせいではない。

最後に

「男性ホルモン値を上げる10カ条」

を紹介しよう。

男性の健康に欠かせないテストステロンを上げて、

健康長寿を目指そう。

ぜひ、今日から心がけてほしい。 

「男性ホルモン値を上げる10カ条」

(1)男性ホルモンの大敵、過度の緊張を和らげる

(2)積極的にゆとりのある生活を送くる

(3)食事を大切にする

(4)忙しいときこそ短時間でエクササイズ

(5)良い睡眠を取る

(6)仲間を大切に

(7)無理しておしゃれをする

(8)凝り性になる

(9)大声で笑う

(10)目標を持つ、果敢に挑戦する

今日一日の人生を大切に!

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