春分の日と極楽浄土の関係     vol.234

 

◇ 春分の日は、太陽が真西に沈むので、

      真西には極楽浄土があるという

      仏教の教えから、

     先祖の霊を供養する墓参りが

     春分の日に行われるようになったと

      言われています。

 

お寺に「西方寺」とか「西念寺」

という名前がありますが、

文字だけみてもこれは浄土系の寺院だな

というのがすぐわかります。

 

浄土系の宗教は、西方教といわれるくらい

西という方位に重大な意味を持たせているのです。

 

西は太陽の沈む方位です。

 

沈むとは 終わりであり、

また消え去ることですから、

 

すなわち死を意味します。

 

したがって来世は西方にあり、

 

そこに阿弥陀仏が住んでいる

「極楽浄土」

あるということになります。

 

 

◇ このような考え方は仏教だけにとどまりません。

 

    キリスト教の世界でも、最後の審判の絵は

    西壁に描かれています。

 

また中世の大きな寺院は

必ず西向きに建てられています。

 

沈む太陽の光がステンドグラスを

通じて入ってくるさまに、

人は神の国に想いを馳せたのかもしれません。

 

日本建築では、何かと西日は

敬遠されがちですが、

見方を変えると趣きさえ感じられます。

 

◇ 明日は春分の日、一年を二十四等分した

  季節を表す「二十四節季」は、

    この春分の日からはじまります。 

 

つまり 春分は大きな節目なのです。

 

来年度の仕事も、この春分の日から

早めにスタートしてはいかがでしょうか。

 

 

<今日の名言>

 

「春風を以て人に接し、

    秋霜(しゅうそう)を以て己を律す」

            江戸時代の儒学者、佐藤一斎 

 

   *極めたい境地ですね

 

今日一日の人生を大切に!

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