◇ 天国の門番の聖ペテロのところへ、
一度に男が三人、昇天してきた。
普通はだいたい、
パラッ~ パラッと来るんだけれど、
同時にやってきたんで
聖ペテロがちょっと驚いて、
「何だ諸君たちは?」と訊くと、
一人の男が答えた。
◇ 「私は貧しい道路工夫でして、
女房も働きに出ております。
毎日、私の方が早く家に帰って
夕食の支度をするんですが、
実は今日帰ってきますと、
寝室にボーっと灯りが
ついているんです。
私は思わずカッとしました。
エレベーターに乗らずに、
階段を七階まで駆け上がりました。
それで、私はドアを足でバーンと
蹴破って中に入り、
ローンで買った29インチの
テレビを窓の外に投げ出し、
冷蔵庫を持ち上げて
これを外へ投げました。
なにしろ道路工事の仕事を
やっていますから、
体力だけは自信があったんです。
いよいよ寝室のドアを
バーンとあけました。
そうしたら女房が……
女房がベットの上でニッコリ笑って、
編み物をしているじやありませんか。
それを見た途端に、
私は心臓マヒを起こして
死んじゃったんです。
女房がてつきり浮気をしているものと
私は思い込んだんです。」
◇ 聖ペテロが次ぎの男に尋ねた。
・・・・・
「君はどうして来ることになったんだ?」
「散歩してましたら、
頭の上から冷蔵庫が降ってきまして、
即死した男です。」
「で、君はどうした?」と
3人目の男に聖ペテロが尋ねると、
最後の男が、
「実は私は、
その冷蔵庫の中にいたんです!」
*間男はたいていベットの下とか
ベランダに隠れるのが相場ではあるが
冷蔵庫に入るところが実におもしろい。
今日一日の人生を大切に!
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