歴史にみる教育のあり方① vol.1078

本日からシリーズで

 「教育」というものを

 

   歴史的観点から

   眺めてみたいと思う。

 

特に幕末から維新にかけての

各藩の人材育成がおもしろい。

 

ふつう、

歴史学者は過去のことを語り、

 

未来や現在のことは語らない。

 

しかし、それでは何のための

歴史学か? ということになる。

 

率直に過去の歴史を眺めると、

今を生きるヒントが多数見つかる。

 

日本人のことを

  最もよく調べ、考えた一人に、

 

 民俗学者の 柳田國男氏 がいる。

 

 柳田氏は、

 

「日本とは何か」

「日本人とは何か」

 

ということを問い続けた。

 

戦後、彼はこんなことを言っている。

 

「日本人には幼時から

 判断力を鍛える教育が必要だ」

 

敗戦でぼろぼろになった日本人に、

何が必要かと問われたときに、

 

柳田氏はまず

「判断力の教育」の必要性を訴えた。

 

日本人は個人で判断せずに

付和雷同するところがある。

 

判断を迫られたときに、

人が何と言うかを見回す者が多い。

 

個人で判断することが少ない。

 

知識教育だけではだめ。

 

物事を判断ができる教育が必要だ。

 

判断力の教育は難しそうに見えるが、

柳田氏は、できると断言した。

 

民族調査のなかから、

柳田氏はこの国のなかに、

 

判断力を鍛える教育の伝統を

見出していたのであろう。

 

江戸時代は、藩によって

 教育のあり方が大きく違っていた。

 

その中でも会津藩、佐賀藩、

長州藩、薩摩藩など、

 

それぞれ個性ある教育をしていた。

 

あえて、

ふたつのタイプをあげるなら、

 

「会津型」「薩摩型」

 教育があげられる。

 

会津型と薩摩型の教育を

比較しながら、

 

明治維新の人たちが

どのように教育され、

 

幕末維新の人材が

つくられていったのか、

 

歴史から今の教育のあり方を

考えてみたいと思う。   

            つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

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