◇ 本日ご紹介するのは、
熊本県知事、内閣総理大臣を経て、
60歳で政界を引退した
細川護熙氏による書籍である。
氏は現在、作陶・書・水墨画
油絵・漆芸などを手掛ける
アーティストとして活躍中であり、
氏がこれまでの人生で影響を受けた
言葉や思想をこの本の中で紹介している。
この内容が実に、
トンビの心に響いたので、
このブログで取り上げることにした。
『明日あるまじく候
勇気を与えてくれる言葉』
細川護熙・著 文藝春秋
◇ 蓮如上人の言葉をアレンジした
「明日あるまじく候」という言葉等、
(明日はないと思って今を生きればいい)
教養人の著者だけあって、
単に名言にとどまらず、
その言葉を発した人物の生涯、
著作にまで及び奥が深い。
◇ また、内閣総理大臣という
重責にあった著者が、
これらの思想にどう影響を受け、
政治を行っていたのか、
またどうやって引退を決意し、
現在の生き方を選んだのか、
自身のエピソードも紹介されており、
現役のビジネスパーソンとしても、
興味深く読むことができる。
◇ ある程度人生経験を重ねた人は
この内容を理解できると思うが、
「どうやって引き際を
決断すればいいか」
その指針についても述べられている。
人を挙ぐるには、
すべからく退を好むものを挙ぐべし
幕が下りたあとまで
喝采を望む者はバカだ 孫氏
という言葉に触れると、
いまの政財界は、人選、進退について、
極めてまずい判断をしていると
思わざるを得ない。
著者が人生の指針とした
珠玉の名言集。
これが面白くないわけがない。
ぜひ、読んでみてほしい。
今日一日の人生を大切に!
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