お釈迦様の「第二の矢」は避けるべし    Vol.103

◇ トンビの大好きなお釈迦様の話に、

「第二の矢」という話があります。

 

   ある日突然、矢がバーンと飛んできて

    胸を射貫かれたといたします。

 

    無防備なところに飛んできたわけですから、

    その矢は避けようがありません。

 

    でも、次に飛んでくる第二の矢は、

    人間の知恵で避けられる、というものです。

    (もちろん生きていればの話ですけど)

 

 ◇ 短かな例で考えて見ましょう。

 

     大嫌いな人が上司になったとします。 

 

    その人のところに挨拶に行ったら

 

「お前、新人のくせに態度が悪いぞ !」

 

 「なんでもっと早く挨拶に来ないんだ ?」

 

 と、いきなりイヤなことを言われたとします。

 

 ここまでが 「第一の矢」 です。

 

この事実に対して、

 

「ああ、自分はついてないな」

「会社に行くのがイヤだな」と落ち込んだり、

「上司に復讐してやるなど怒りを抱くのが

 

    「第二の矢」です。

 

 重要なのは、「第二の矢」

 現実ではない、非現実だということです。

 

「第二の矢」は あくまで脳内で

  作り出されるバーチャルなものにすぎません。

 

第一の矢」は避けられませんが、

「第二の矢」は避けられます。

 

苦痛を感じても、それに対する嫌悪感が

生じるのを遮断できればいいのです。

 

快楽も苦痛もただのデータだと受け止めれば、

心が動じることはありません。

 

 ◇ 知恵を持ち、心の持ちようを

  変えることで災難には対処できる。

 

  これが人間の力なのです。

 

 例えば、就職試験や昇進試験が

 うまくいかなかったとしても、

 好きな彼女にフラれてしまったとしても、

「自分なんかうまくいくわけないんだ」と、

 いつまでもウジウジと第一の矢」の痛みに

 こだわっているのはバカバカしい。

 

 その痛みをバネにして、

「第二の矢」を避ける知恵を練るのです。

 

「〇〇がよくない」「政治が悪い」

「〇〇党が無責任」という言葉を耳にします。

 

 でも実は、これこそが

 「第二の矢」 なのです。

 

 このことに気づいてください。

 

 人のせいにして怒っているより、

 自分に今できること、

 自分が生み出せることを考えて、

 そこに全力を注ぎましょう。

 

「第二の矢」を避けるセンスが大事です。

 

 知恵さえあれば、

「第二の矢」を避けることができるし、 

チャンスに変えることさえできるのです。

 

*今日一日の人生を大切に!

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