◇ もうひとつ、
完全燃焼感を得るうえで
必要な要素は、
「自分の仕事のスタイルはこうだ」
という型のようなものを
持っている実感だ。
それは対人アプローチであったり
タイムマネジメントであったり、
部門でのリーダーシップのとり方
であったりと様々だが、
「こうすればおおむね
一定の成果が出る自信」
「こういう進め方が自分にとって
モチベーションが上がる」
「こういうやり方が
爽やかな気分で集中できる」
という自分自身の固有のスタイルを
持っているという確信があるかどうか。
これがなければ、仮に転職しても
結果が出せない可能性がある。
なぜなら、自分の仕事のスタイルが
ある程度固まっていなければ、
商品や顧客が変われば応用が
利かないことがあるからだ。
◇ たとえば営業職として
自分のワークスタイルに
自信があれば、
見込み客の発掘、アプローチ、
相手の課題の引き出し方、
商品提案のやり方、
クロージングという一連のプロセスは、
商品や顧客が変わっても、
それなりに柔軟に対応できるからだ。
だから、もしそういうワークスタイルの
確立実感を持っていないとしたら、
いまの仕事に必要な勘所を
押さえていないだけでなく、
自身もまだ試行錯誤しているような
グラグラな状態であるといういこと。
これでは転職しても
良い結果になる可能性より、
再び迷い始めるリスクの方が高くなる。
そういう人はまず今の仕事で
手ごたえを感じるまで
努力したほうが良さそうだ。
◇ そこで「やはり転職が望ましい」
という結論になった場合には、
次の仕事を選ぶ際に重要なのは、
会社の名前や規模、
年収や福利厚生などではない。
「自分の未来に
つながる手段かどうか」
という軸だ。
自分の視野を広げ視座を高く持つには、
本業以外の周辺の事業の構造や環境を
知ることも役に立つ。
そして仮に一時的に年収が
下がったとしても、
その仕事は目的に近づく手段であり、
学びながらおまけに給料までもらえるため、
本来は躊躇などないはずだ。
◇ いずれにせよ重要なのは、
やはり前述の、
「自分の人生をどのように展開し、
何を成し遂げたいか」
という目的を持ち、
「そのためには
どういう仕事を選ぶべきか」と、
あくまで仕事は手段であるという
冷静さを持つことだと思う。
それにはやはり,
「自分の理想の人生とは
かくあるべし」
という目的が必要ではないだろうか。
夢を実現できないのであれば、
サッサとあきらめ、
次の夢に向かって進むことが、
理想の人生への近道だろう。
完
今日一日の人生を大切に!
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